これはドリの病気の記録です。

今までのまとめ記事のようなものですし、明るい内容ではないので、情報が必要な方以外はスルーしてください。


改めて書くか迷いましたが、ドリが病気になった時に情報を出来るだけ集めようと検索しまくったことを考えて、少しでもお役に立てればと思い、記録を残すことにしました。


【2022.2】

ペットドックという健康診断で胆泥症の診断、慢性膵炎の疑いあり。

ウルソと脂質制限が始まる。


【2022.12】

ペットドックで前回の診断に加えてクッシング症候群の診断。アドレスタン開始、その後自覚症状なしのためアドレスタンは休薬。


【2023.6】

年齢的なイボから出血することがよくあったため、歯のスケーリングのついでにイボを取る手術を受ける。


【2023.7.25】

嘔吐が続いたため夜間救急へ。胃腸炎かもということで薬をもらって帰宅。


【2023.7.26】

お留守番中に吐血して意識混濁のところを息子が発見。かかりつけが遠いため、近くの救急病院へ。

少し落ち着いたところで24時間体制のかかりつけに転院。

膵炎による圧迫で胆嚢破裂、多臓器不全の診断。

血小板が少ないことが判明。


【2023.7.27】

胆嚢摘出手術を受ける。血小板が少ないため、ドナー登録しているワンちゃんから輸血を受ける。


※ここで一旦血小板の数値は上昇、正常値に戻る。


【2023.10.22】

退院後、定期的に検査を受けていたところ、血小板がまた下がってきたことが判明。


【2023.10.29】

今後の治療方針を決めるために骨髄検査を受ける。


【2023.11.9】

骨髄検査の結果、免疫介在性血小板減少症の診断。

ステロイド治療開始。1日1回プレドニン。


【2023.11.15】

ステロイドが効いていないことが判明。

1日1回だったプレドニンを1日2回に増やす。


【2023.11.23】

倍量でもステロイドが効いていないことが判明。

免疫抑制剤アトモア開始。


【2023.12.6】

アトモア効かず、別の免疫抑制剤に変更。


【2023.12.7】

少し前からウンチが緩くなりディアバスターを飲んでいたのをやめたため、また下痢が始まり、血便が出る。

夜間救急で大腸炎の診断。


【2023.12.10】

大腸炎の再診。ディアバスター継続。


【2023.12.20】

定期検査で血小板だけでなく赤血球も下がっていることが判明。即入院。

エバンス症候群の診断。再度ステロイドを倍量。


【2023.12.23】これ以降は入院中

ステロイドが効かないためガンマガード投薬。


【2023.12.25】

血小板は正常値まで上昇、赤血球もほんの少し上昇。


【2023.12.26】

前日同様、血小板は正常値、赤血球はほんの少し上昇。


【2023.12.27】

血小板は正常値だが、赤血球が下がり始める。

ガンマガードの効果が切れた模様。


【2023.12.28】

明らかに下がることはなく、ほぼ横ばい。


【2023.12.29】

数値が下がる。血小板は正常値範囲内の下ギリギリまで下がり、赤血球も下がったため、脾臓摘出手術を翌日13時から行うことに。


【2023.12.30】

朝7時に病院から電話で心肺停止の連絡。

心臓マッサージを続けてもらうも、ドリ、虹の橋へ。

前日夜のレントゲンで肺が少し白くなっていたことなどから、血栓が原因の可能性が高い。

ステロイドの影響で血栓ができやすくなっていて、血栓ができてしまったら手術をしたとしても助からなかっただろうとのこと。




【費用について】

ドリはアニコムの50%の保険に入っていました。

通院は無制限、手術は年に2回までのものです。


胆嚢摘出手術の入院費用は入院9日間で574,877円。

亡くなった時の入院費用は入院10日間で415,852円。


通院はクッシングのみの時はアドレスタン有りの時は2週間に1回〜1ヶ月に1回、休薬後は1ヶ月に1回。(ウルソは亡くなるまで継続)

薬の量により金額はまちまちだが、1万弱から15,000程度。

胆嚢摘出後は3週間に1回程度で、1回につき2万ほど。エコー検査、血液検査、薬代など。

血小板減少症では週に1回通院、12,000円ほど。血液検査と薬代など。

免疫抑制剤開始後は2週間に1回通院、15,000円ほど。



書き出すために明細や検査結果を読み直してみましたが、よくこれだけの薬と検査に耐えたなという印象です。

何が正解なのかわかりません。

検査や投薬はせずに手元に置いてゆっくりさせてあげるのが正解と思う方もいるかもしれないと思うぐらい、ドリにとってはつらい治療だったと思います。

もしご自分のワンちゃんの治療のためにこれを読んでいる方がいらっしゃるなら、この病気の治療は『これ』という治療法はないものだと思ってください。

どの治療法も賭けです。

効くかもしれないからやる治療です。

ドリが最後に受けようとしていた脾臓摘出も、摘出すれば治る手術という訳ではないそうです。

そのため、ドリのようにどの薬も効かなかったりすると、どんどん費用も嵩みます。

しかも時間がありません。

もちろんステロイドだけで良くなる子もいるようですが。

別の病院や大学病院なら助かったのか、それは今となってはわかりません。

でも、24時間体制の病院で最後まで面倒を見ていただけたことはとてもありがたかったですし、そこに後悔はありません。

病院から最後に帰宅する前、看護師さんが撮ったという入院中の写真をもらいました。

どの写真もドリは可愛らしい表情をしていて、スタッフの方に可愛がっていただいていたことがわかります。

後悔のない病院選びをすることはとても大事だと思います。

エバンス症候群でも元気になれるワンちゃんが少しでも多くなりますように。