消化を早めようと歌を歌った。
満腹で苦しいお腹を支えながら、何曲も何曲も歌った。
だが一向に消化は進まない。
真崎はすがる様に緑の袋に手を伸ばした。

これは消化を早めるわけではなく、カロリーの吸収を抑えるもの。
でも何かしら効果があるかもしれないと、少しの期待を抱きカロリミットを飲むことにした。
ゴクン。
5分、15分、30分…
時間が経つにつれて、真崎の顔に笑顔が戻ってくる。
効いた。
真崎の思いがカロリミットに、いや、神様に届いたのだ。
ハンバーガーを見ることすら拒んでいた真崎の手が再び動き始めた。
タバスコやマスタードでの工夫をすることは否めなかったが、それでも確実に回復している。

真崎の回復っぷりにこのまま突っ切れるんじゃないかと周りは一瞬期待したが、そうは問屋が卸さない。
効果は長くは続かなかった。
ハンバーガーを2つ食べた時点で、真崎は再び猛烈な満腹感に襲われたのだ。
残り10個。
時刻は午前4時を回っている。
このままではこのチャレンジは失敗に終わってしまう。
せっかく応援にかけつけてくれたみんなをがっかりさせてしまう。
そんなの嫌だ。
ツインテールも嫌だ。
自分の為にも、みんなの為にも、私はこのチャレンジを成功させなければいけない。
力を借りよう。
みんなの力を。
「みんな、私に力をわけてくれ!」
ついに、ギリギリまで使うまいと残しておいたお助けカードを使う時が来た。
まずはやぶマネージャー。
3分間で2つを完食。
そしてお客さん1人目が4つ、2人目が3つをペロリとたいらげてくれた。

みんなの力はすごい。
量を減らしてくれただけではなく、真崎に勇気と元気を与えてくれた。
ゴールが見えたのだ。
残りのハンバーガーは1つ。
時刻は午前5時。

真崎はもう限界を超えていたが、チャレンジの成功を祈ってくれたみんなのことを思い自分を奮い立たせた。
一口一口、心の中でありがとうと言いながら噛み締めた。
そしてついに、午前5時30分、
ハンバーガー20個を完食した。

正確には、真崎が食べたハンバーガーの数は11個。
あとの9個はやぶマネージャーとお客さんが食
べてくれたわけだが、これは決して悪いことではない。
真崎を応援しようというみんなの優しい気持ちを感じることが出来た。
みんなの優しい気持ちが力になることを実感出来た。
人は一人では生きていけない。
時に助け合い、支え合うことによって色々な苦難を乗り越えていけるのである。

チャレンジしたい。
そんな風に思う事も、一人きりでは不可能だ。
支えてくれるみんながいるからこそ出来ることなのだ。
こうして【真崎結の挑戦~ハンバーガー20個完食チャレンジ~】は大成功をおさめ、伝説となった。

ハンバーガー最高\(*´∀`*)/


