熊野から帰って数日後のことです。


夜明けにまた、特別な夢を見ました。
夢の中で、私は一人、どこかの空間に立っているのですが、その私の前にもう一人の「わたし」がいるのです。


二人目の私もまっすぐに立っています。
そして、両肩にカラスをとまらせていました。八咫烏です。


すると、向かって左側の八咫烏はややしていなくなります。
残るは向かって右の八咫烏ですが、その子が話しかけてきたのです。

直接、頭の中に声が響くようでした。
その声がいいます。

「今持っている、翡翠の勾玉と、これを合わせて胸に下げるといい。それは守護の形だし、いいことが起きるだろう」

「これ」とは、透き通った茶色の石でできた勾玉でした。
が、何の石かわかりません。

何の石なのか問う前に、またも夢から覚めてしまいました。

さて、起きてから弱りました。あれは何の石だったんだろう。自分で考えてもわからないので、石が好きな私の子供に聞いて見ることにしました。

が、スモーキークォーツとか、ガーネットとか、いろいろあげて見せてくれるものの、どれもこれもなんだか違うのです。
たくさん見ても見つからず、お手上げな気分になり、ひとまずお茶を入れに席を立ちました。

すると、お茶を持って帰ってきた私に子供が、

「お母さん、それ、石じゃないって。琥珀だって言ってたよ。今、耳元で、知らない人が」

といいながら、琥珀の写真を見せてきたのです。
それは、まさに、夢で見たそのままの色と形でした。厚みも色もカーブも、ほんとうにそのものでした。

それにしても子供の耳元で囁くなんてと驚きましたが(今思えば、位置的に子供の肩にとまって話しかけたのかもしれませんね)、とにもかくにも正体がわかりました。

翡翠とセットなので鉱石だと思い込んでいたのですが、正体は琥珀だったのです。

ネットで見つけてくれたそれは、国産の「久慈琥珀」でした。
早速その久慈琥珀を販売していた久慈のお店に問い合わせたところ、現在の在庫がなくなったらまた次いつ出るかはわからない、数ヶ月かもしれないしもっとかもしれない…とのことでしたので、その時点でお店にありましたその琥珀勾玉を買い求め、我が家の翡翠とあわせたのです。

余談ですが、翡翠も糸魚川の翡翠でした。これが国産同士であることにも、意味があるのかもしれません。

八咫烏によると、組み合わせる方向と形が重要なようでしたので、私のイラストを添えてみます。
クレヨンで塗りましたので、本当に拙く申し訳ありません…

結ぶ紐の色や結び方などに決まりはないようで、最終的にこの形であり、向かって左側が琥珀、右が翡翠であるようにとのことでした。

他の石での組み合わせがどうなのかはまだわからないのですが、この形自体にも陰陽を感じますので、
「御守りの形」×「御守りの石」
ということなのかもしれません。

もしお手持ちの琥珀と翡翠がありましたら、このような形で並べておくのも良い御守りになるのでは?と感じています。

熊野の八咫烏さんが教えてくれた、素敵な御守りの思い出です。