自分に最適なキャリアや職業や専門分野を決めたりするときは、まず、短期間にたくさんの選択肢を試してみましょう。

 

興味があるものだけに限らず、できるだけだくさんのものを試してから、最終的な判断をくだすようにしてください。

 

どんな選択肢があるか、全体像をつかむ前にひとつを選びとってしまうのでは、早計すぎます。

 

いろいろなことを試そうと思えば、手間がかかります。

 

人間はその手間を省きたがります。

 

確かに、少しでもかかわったことのある分野に、とどまっても無難にキャリアを積み重ねることはできるでしょう。

 

しかし、もう少し新しいことに意欲的になっていたら、ほかの分野でもキャリアを築けた可能性は大いにあると思われます。

 

ひょっとしたら今よりもっと成功して、もっと楽しく仕事ができていたかもしれません。

 

サンプル数が少ないと、最適なものをみつけだせません。

 

統計学的ないいかたをすれば、私たちが抽出するサンプル数は少なすぎて全体を代表していないにも関わらず、それだけの情報をもとに性急に決断をくだしてしまいがちです。

 

広い世界のほんの二、三種類のサンプルを試しただけで、人生のパートナーや、理想の仕事や、最適な居住地をみつけられると信じています。

 

もちろん、それでうまく行くときもあります。

 

でも、それは運がよかっただけです。

 

少ないサンプル数で、いつも最適なものをみつけだせるとは思わないほうが懸命です。

 

若いうちはできるだけたくさんのサンプルを試すようにするといいです。

 

大人になってからの最初の数年間で重要なのは、お金を稼ぐことでも、キャリアをつむことでもありません。

 

人生の全体像を把握することです。

 

そうして、年をとったら、関わることをぐっと絞り込みましょう。

 

そのころにはもう、自分の好みをしっかり把握できているはずです。