様々な思いが巡る
もう春が巡ってこない晩冬
もう新しい希望の持てない季節
心安らかに
小春日和の日々を過ごしてもらうだけが
今となっては唯一できること
走馬灯のように見せられる人生のシーンの
母にとって楽しかった思い出だけが表に浮上している様子
手のかかる介護相手の父のいる二人暮らしから
突然、一寸の先も見えない病人を毎日見舞う日々になり
手術は成功したものの
もう介助なしでは暮らせなくなった父は介護施設に入り、
今度は、それを時々訪ねる日々
独り暮らしが数年続き
度々母自身も入院
その度に帰省する私
春夏冬だけじゃなく
毎月のように帰省してた年もある
楽しいことで帰省した記憶はなく、
仕事もし、家庭もあり、
受験生がいたり
自分の作品展示制作があったり
ホントに目まぐるしくて
ゆったり休む暇などなかった
結局、父が亡くなり
呆けて何もできなくなった母に代わり
様々な行事の手配など全部しなければならず
結局、仕事を辞めることになり
度重なる母の入院で
制作さえも諦める日々である
同窓会にも行く元気がなくなった
くたびれた
なんかもう疲れた
たとえ、退院できても
もううちで独り暮らしはできそうになく
間もなく、この家は時を止める
必要以上に広い
使い勝手の非常に悪い
このうちの歴史は終わる
ここには、楽しかった思い出も
嬉しかった記憶もない
悲しい、辛い、苦しい、嫌だ
…ばかりである
でも、生まれてずっとあった家
建て増し、改築で、どんどん様相は変わっていったうちだけど
お盆と年末年始は必ず帰省してたうち
ここで、楽しく幸せな時を
なぜ紡げなかったんだろう?
濡れ衣をきせられて
大嫌いと思い込んでいたこの故郷の町にも
数年かけて、自分主流の知人を増やした
話に行ける場所が増えた
例え、うちが重苦しくてやりきれなくても
気持ちを発散する場を作ったの
だから、なんとか乗りきってこれた
もう主が住まなくなるこのうちをどうしたらいいのか
途方に暮れる
この町、この県出身ということがキーワードになって
ずいぶん面白い方々と知り合った
まだ、いろんな心の準備ができていない
お父さん
お母さんをまだ連れていかないでね
せめて、一人くらい
最後の一瞬でも
生きていてよかった!と笑顔で言えるようになってからにして
どうして、何もかもがこんな風にねじれたままなのか
わかる糸口を見つけるまで待って!
地震も津波も
今はまだ来ないで!!
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