静かだなあ
何も浮かばないんだ

もうすぐ夕焼けが空をオレンジ色に染めていく

何もない…という感じ
ただ在るのみ

こんなにも多くの日本の女性が等身大で絵画の中に収まっている
想い人を見つめる眼差しがある

一つ一つに人生の機敏が滲み出る

花一つ
樹木一つに
生命の投影を感じる

こんなにも多くの思想、感情、表現が!

竜巻の中で共に吹き上げられ、回転する

激情の嵐
色の洪水
あの大津波のようにすべてが流された跡のような気持ち

何も残っていない
ただ居るのみ ここに

浮かんでは消えるシャボン玉

引いて見れば そこは 『空(くう)』