赤や青にライトアップされた客船が
とても長いガラスの屏風絵の中を行ったり来たり

対岸の道路の明かりが
祭の松明のようだ
命を滲ませた濃いオレンジ色に揺れる

太鼓の音がテンツクテンツク
西浦の観音様の祭りにインスパイアされた神楽のはじまりはじまり~

単一な音
単一なリズム
微妙に揺らぐ

蛍光灯の点灯したり消えたりのかすかな音色も
この場を彩る

縄紐で張られた結界は
アメノウズメノミコトの舞った舞台

現代の森に潜む精霊たちの踊り場
ただ集い ただ散り散りになる

声はその身体を使った音色
意味をなさず
意味を成す

軽やかにトントントンと空を蹴る
ヌオー、ヌべーと手を伸べる
赤い布団をクルクルと巻き付ける

土着の祭
何十世代も受け継がれ
変わることなく繰り返される営み

あちこちで
音や心が融合し
連綿と続く型

竹を纏った身体はカラカラと
目を閉じると
深海で座禅を組んでいるかのようだった
ぶくぶくと深い水底に沈んでいく

遠くでカランコロンと
涼やかな音が反響する

ヒュンヒュンと
空気を切り裂いて
現代アートパフォーマンスは幕を閉じた