深い森
幻想的な霧の中で
道に迷っていた

その霧の粒子は
オパールのきらめきに満ち
薔薇の香りがした

生き物のように増殖し
拡散していった

淡く甘美な夢

月が満ち、そして欠ける
何度も満月の夜を越えて
魔法にかかった時が過ぎ去っていった

天の川を渡る術(すべ)もみつけられず
滔々たる星の川をただみつめていた日々

森を囲む広い大地では
様々な出来事が実りの時を目指して
すくすくと成育していた

花が咲くその瞬間に立ち会えるよう
森に留めたのか?

道に迷いながら
集めた木の実の連なりの
ペンダントヘッドにするために
出会う絶妙な時を
天が用意していたのか!

もう、森を出よう
霧も晴れた

明日は大地に
朝日が昇る