三日月の夜
深い森の大樹の根元
ポゥと光る繭が在る

苔むした樹皮を色づける
秘やかな光りだ

繭から寝息のような胞子が立ちのぼる
ゆらゆらと
月の引力に惹かれて
小さな光りを発しながら

やさしく やさしく
そのしあわせを燻らせる