それは、突然の訃報だった。
進行性の難病をもつ知人の終焉
24時間介助の彼は、わずかなヘルパーさんの間をぬってひっそりと息を引き取っていた。
いつもと変わらぬ夜のことだったのに。。
あんなにいつも人の出入りがある中で、一人ひっそりと。
誰にもその姿を見せずに逝ってしまった。
彼が動かせるのは、僅かな力を手に込めることと、まばたきくらい。
それで在宅にくる方々とコミュニケーションをしている。
とてもかすかな動き。
ともすれば
簡単に見逃してしまうし、わかろうとしないと難しい。
でもその中に、彼は、自分の意志を提示し続けている。
大きな体の制限にのまれることなく。
できないことが多い中で、卑屈になることなく諦めることなく
全介助で人の手と一緒に毎日を過ごしていたように思う。
いや
できないことが多いと決めつけるのも
一般論だね。
もしかしたら彼は、最小で最大限の動きをしていたのかもしれない。
現に彼は、
その介護事業所との出会いの中で、
彼の夢を叶えている。
彼はチームをつくり、死を覚悟でオーロラを見に行った。
それから、
『走れメロス』という身体的バラエティーの演劇集団で昨年 役者デビューしている。
彼の願いを叶えることができる人と、彼は自分の人生の中で出会っている。
という事実。
彼は動けないながらも、
諦めることなく動きつづけた人のように思う。
誰にも看取られず、
一瞬で逝ってしまった様は、
なんとも彼らしい。
心より
ご冥福をお祈り致します。
もう
鳥のように羽ばたいているのだろうな。
ありがとう。
♯難病 ♯進行性障害 ♯寝たきり
♯その人らしい人生
