コンタクトレンズとコンピュータの夢 | 大学生のうちにかいておきたいこと

大学生のうちにかいておきたいこと

ホリヒカルです。SFCという藤沢の大学に通っています。卒業までの4年間に起こったコト、考えたコト、悩んだこと、嬉しいこと色々書きたいと思ってます。書くうえで大切にしたいことは「じぶんに素直」です。

玄関の前にいる。蝉の声が四方八方からきこえてくる。僕はカバンから家の鍵を取り出して、鍵穴に鍵をさした。家の中に入ると、何よりもまず手を洗ってうがいをする。そうして、少しだけ汚れを落とした気分になって、僕はアイスミルクティーを作った。ひどく憂鬱な気分だ。

僕は、コンタクトレンズを購入するために家を2時間くらい前にでた。気に入っているライトグリーンのTシャツとともに、いつものリュックサックを背負って自転車を走らせる。僕は、毎回半年分のコンタクトレンズを買うのだけど、買いにいくのは4ヶ月に1回のペースだ。コンタクトレンズの装着時間は12時間を超えると、まずいらしいけど僕はたいてい12時間なんて平気で超えるから、目が疲れてしまう。そうなってしまうと、どこにいても目の中にある異物が気になって、しまいにはそれを取り出してしまう。2weekのコンタクトレンズをきっかり2週間使うのは僕にとっては中々難しいことなのだ。

僕は駅前の雑居ビルの6Fに行くはずだった。そこで、眼科検診をしてコンタクトレンズを半年分買うはずだった。だけど、僕は行かないことにした。4年前まで通っていた中学校のグラウンドを横目に僕はそう思った。テニス部と野球部がせまいグラウンドを2つにわけて練習していた。僕のころと変わっていない。僕は、その場で引き返して家に戻ることにした。校舎の壁にある時計は午後3時をさしていた。引き返す自転車に乗りながら、僕は昨日みた夢を思い出していた。深夜2時から午後1時のの11時間でみた夢だ。

僕の目の前には、大きなコンピュータがあった。本当に大きくてたぶん東京駅くらいあったと思う。その世界の王様はそのコンピュータで、すべてを支配していた。もちろん、政治家も事業家も、全員がそのコンピュータに従っていた。僕は、多分その世界の住人じゃないから、「ルール」には従っていないらしい。僕はその世界の住人に話しかけてみた。だけれども、誰一人として人の目をみて話さない。まるで抜け殻みたいな人がたくさんいた。僕がみていた夢の脚本家は、僕がその世界を救うことを指示してきた。世界を支配するコンピュータにハックして、初期プログラムを書き換えることが僕の使命のようだ。たいした勇気があるわけでもないのに、夢のなかではやけに強気だった僕は、迷わずコンピュータと戦うことにした。だけれども、そうやって僕の試みをその世界の住民達は本気で止めにかかってきた。そして、僕のことを蹴散らそうと奮闘していたのは、僕の友人であり、先輩であり、大学の研究室の教授だった。夢のなかに押し入ってくるそのリアリティに僕は閉口してしまった。政治家志望の友人は、こころのそこからコンピュータが支配する世界の平等性を訴えてきたし、先輩も頭が狂ったようにコンピュータを拝んでいた。何より、僕の大学の先生までもが、「世界を支配するコンピュータの有用性」を研究テーマに変えていたのには絶句した。冷静に世界を把握しようと、僕はシャワーを浴びることにした。そして、シャンプーをして頭を洗っているときに、風呂場のドアが開いた。僕は殺されて目を覚ました。

時計は午後1時をさしていた。母親が、あと少しで切れそうなコンタクトレンズを心配してる。僕は、シャワーを浴びて、コンタクトレンズを半年分買いにいくことにした。