西武新宿線 東大和市駅前にある
東京都薬用植物園は
珍しい植物と出会える素敵な場所。


サトイモの花
ご覧になったことありますか?


私は初めて見ました。




(9月27日撮影)



この黄色い部分は
本当は、花ではなくて仏炎と呼ばれる苞(ほう)
この中からニョキと花が顔を出すのだそうです。
水芭蕉みたいな感じかな(同じサトイモ科)
この段階では、花はまだ出てませんでした。



葉の奥ですから、ふつうなら見逃すところを
ご婦人のボランティアさんが
葉をおさえて下さり
しかも、足はここ、スマホはこう構えて、と
親切すぎる(笑)ご指導のもと
写真に収める事ができました。



他にも
シャカトウ(釈迦頭)の実
お釈迦様のパンチパーマに似てるでしょ?
食べられるそうですよ。







パンの木の実とか






パッションフルーツの花 などなど






いろいろ教えていただき

ボランティアさん
ありがとうございました。








薬用植物園を訪れた 9月27日に

コルトレーンの新譜が出ました。




『BLUE WORLD    John Coltrane』
邦題は『ブルー・ワールド 〜ザ・ロスト・サウンドトラック』

1.ナイーマ(テイク1)
2.ヴィレッジ・ブルース(テイク2)
3.ブルー・ワールド
4.ヴィレッジ・ブルース(テイク1)
5.ヴィレッジ・ブルース(テイク3)
6.ライク・ソニー
7.トレーニング・イン
8.ナイーマ(テイク2)

ジョン・コルトレーン(ts)
マッコイ・タイナー(p)
ジミー・ギャリソン(b)
エルヴィン・ジョーンズ(ds)

1964年6月24日 ニュージャージー
ヴァン・ゲルダー・スタジオ録音




いわゆる、
幻の発掘音源というやつですが

黄金のカルテット絶頂期に
ヴァン・ゲルダー・スタジオで録音とくれば
コルトレーン好きでなくても
食指が動くのではないでしょうか。




邦題でも分かる通り
アルバムに収録されている 5曲 8トラックは
映画のサントラ用として録音されたもの。


その映画というのがこちら
フランス・カナダ映画
『Le chat dans le sac(ル・シャ・ダン・ル・サック)』監督ジル・グルー
英題『The cat in the bag』(袋の中の猫)





コルトレーンの大ファンであった
監督のジル・グルーが
伝手を辿ってコルトレーンと会い
映画音楽の録音を依頼したそうです。


アシュリー・カーンの解説に
ジルが映画に使いたいリストを
コルトレーンに手渡した時のことが紹介されています。
(映画にも出演し、のちにジル監督の伴侶となったバルバラ・ウーリッヒの回想)


「OK、これはできるよ…それはできないな、私の音楽でないから。了解!君が私に何をしてほしいのか、よくわかった」そんな風に答えたそうです。そして、カルテットで軽く音を合わせした後、数時間にわたってレコーディングしました。
(中略)帰宅した彼(ジル)は、すっかり有頂天になっていました。出来上がった演奏を映画のどこに使用するのかも、しっかり把握していました。




当時、映画として公開されたにも関わらず
コルトレーンが映画音楽を担当した事実が
なぜ近年まで知られていなかったのか…

この点に関してアシュリー・カーンは

①この録音セッションが、通常のレコード会社やスタジオ使用の記録に残っていなかった。

②映画の上映地域がフランス語圏に限られており、公式上映以降は一般の目に触れることがなかった。

理由として、以上の2点を挙げています。





いずれにしろ
デジタル時代の到来による
ネットの情報や
地を這うような調査によって
歴史に埋もれていたお宝を発掘し
発売までこぎ着けてくださった
藤岡靖洋氏を始めとする
『ザ・ジョン・コルトレーン・リファレンス』製作者の皆様に感謝申し上げます。



収録曲は
どれもお馴染みの曲ばかり
(「ブルー・ワールド」は「アウト・オブ・ジス・ワールド」の進行を基に作曲し命名)

手に入れてから毎日、
こればかり聴いてます(笑)




まだ数日、暑い日が続きそうですね。

皆さま、どうぞお体を大切に…