たくさんの友達は彼らの現状を知りサポートをして頂けた。
タイヤ、チューブ、ウエア、お金・・・
ある日中山氏が激しい口調で私に電話してきた。
Marcoが落車で着れなくなったジャージをFBに載せてジャージが無いと訴えた。
事実そうである。
中山氏は私を責めた・・・
スポンサーが見たら困るのでFBを削除させて欲しい・・・
その時私の車にはMarcoとJavierが乗っていた。
MarcoとJavierに中山氏からの電話なので静かにする様に電話を見せた。
中山氏が強い口調で私に怒鳴るのを彼らは聞いていた。
ジャージが必要なのはMarcoだけではなかった。
Javierのジャージも薄くなり今にも破けそうになっている。
彼らは毎日トレーニングして毎日洗濯して・・・
半年も着ればボロボロになる。
当然である。。。
ジャージも無い・・・何も無い。。。
駐車場に車を止め電話の内容を彼らに伝えた。
Marcoは嘘は言っていないのになぜ??
そうよね・・・嘘じゃないわ。
ごめんね・・・今は理解して。
私がジャージを探すから・・・
本通りのど真ん中でMarcoとJavierと私・・・
揉めていた。
私はJavierに言うJavierがMarcoに言う。
もう言うことを聞かないMarcoに泣いてやった・・・
本通りのど真ん中・・・
外国人二人がおばちゃんを泣かしてる・・・
何じゃー~ーこの光景は??
そしてMarcoは私の目の前でFBを削除した・・・
チームにジャージは無く中山氏のお古やお友達に連絡して
提供してもらった。
ジャージが無いとMarcoはレースへ行けない。。。
ある日友達はパーティーを開いてくれました。
彼らはスペインオムレツをつくりみんなに食べてもらった。
とても美味しい。
自炊で生活しているので料理は得意なのはMarco。
MarcoとJavierはトレーニングを始めていた。
トレーニングしている事を私には言わなかった。
言えないでしょう。
まだDr.のOKも出ていないのに・・・
トレーニングしている事が発覚した。
私は激怒した。
彼らは私が激怒するのは分かっていたはず。
しかも私の知られない方法で。。。
彼らの気持ちは痛いほど分かる。
分かっていた。
レースに出たい⋯
ただそれだけ⋯
MarcoとJavierは私を説得した。
大丈夫だから信じて欲しい。
お願いだから理解して欲しい。
複雑だった。
止めても無駄。
彼らも私の思いは通じているはず。
信じるしかなかった。
次のレースに出たいと言い始めた。
まだDr.のOKも出ていない。
その後MarcoとJavierと退院後初めて一緒にライドした。
MarcoとJavierが一緒に自転車に乗っている後ろ姿を見るのも
1ヶ月半振りだった。
Marcoはしっかりペダルを踏み怪我の後遺症も感じなかった。
JavierはMarcoの側に⋯
また涙が溢れる。
とても嬉しい。
私はMarcoにハグをした。
サムエルにハグをした。
ありがとう。
もうすでに彼らの中には1週間後のレースへの参戦を決めていた。
Javierは1日目の個人タイムトライアルは落車のリスクも少ないので自分の代わりにMarcoを参加させて欲しいと言う。
チームの関係者に連絡をして可能なのか交渉して頂いた。
Marcoは私言った。
毎日トレーニングしてるよ。
トレーニングの帰りはシェアハウスへの坂道はJavierがMarcoの背中を押して登る。
Marcoをシェアハウスへ送り届けたJavierはまた坂を下りてトレーニングに行く。
彼らのレースへの根性にはプロ意識を感じずにはいられなかった。
こんな事までして⋯
MarcoとJavierは私にレースへ連れて行って欲しいと言う。
彼らは極力中山氏との同行を避けたい。
そうよね・・・嫌よね。
つづく⋯