Marcoの術後の経過も良く毎日笑わせてくれた。

手術前に麻酔のため腸内清掃を・・・

Marcoはお腹がグルグルして車椅子に飛び乗りトイレへ急いだと身振り手振りで表現してジョークに変えた。

カテーテルが痛くて大騒ぎもした。

病院食はやはり食べれなかった。

日本人でも食べにくいのに無理よね。

JavierはMarcoの食べたい物を持って行く。

チームメイトや友達がお見舞いに来てくれました。


ある日Marcoは驚いた表情で話した。

これを貰ったよ。

この封筒に入っていたから手紙だと思ったよ。

でもお金が入ってた。

とてもびっくりしたよ。

なぜお金をくれるの?

どう説明しようか・・・

プレゼントよ。

えっプレゼント?!

貰っときなさい。

とてもびっくりしていた。

お見舞いに現金は日本だけなのか。。。


Marcoは病室でマテ茶の道具を持ち込み楽しんでいた。

マテ茶が無いと体調が悪くなるとMarcoは言う。

本場のマテ茶をご馳走してくれた。

とても美味しい。

担当のDr.にもご馳走したらとても喜んでいたと彼は言っていた。


毎日病院へ行くのはとても楽しみだった。

日に日に元気になるMarcoは安心させてくれた。

この頃辛かったのはJavierだった。

Javierはレースへ参加しなければならない。

毎日のトレーニング⋯

Marcoの病院。

多くの問題。。。

彼は精神的にも肉体的にもギリギリだった。

一番側にいても何もしてやれない。

JavierはMarcoが入院した日の夜言った。

僕は日本にいるからね。

レースに行くからね。

Javierにはレースがある。

彼をレースに行かせなければ・・・

私が一番恐れていたのはJavierがレースへ行きたくないと言いだしたりしないかだった。

何があろうとスタートラインに立たなければならない。

Javierはそうして生活してきた。

これからもスタートラインに立ち続けて欲しい。


Marcoのお父さんは約10年前癌でこの世を去った。

家族が支え合いMarcoは自転車に乗れる。


Javierのお父さんは10年以上前に会社が倒産。

Javierも兄弟も行きたかった大学へ行く事はできなかった。

家族全員で支え合っている。

Marco、Javierの家族は今も彼らを支えています。


中山氏は彼らは裕福で働かなくても生活できると言われていましたがどこで誰に聞かれたのでしょう?

間違っています。

彼らが裕福であれば仕事をさせてもノーギャラで良いのでしょうか?


それからしばらくしてMarco言いました。

自転車は人生だから・・・


つづく⋯