広島で7月のレース

歯車がゆっくりと回り始めた。


前日チームの関係者から連絡がありレース会場にMarcoとJavierを連れて来てもらえないかと言われました。

しかし私は早朝に会場へ行かなければならなかったので彼らを迎えに行く事はできなかった。


1日目⋯

MarcoとJavierが向こうから歩いて来るのが見えた。

私は彼らに声を掛けた。

彼らは私の声に気づき手を振っていた。


私がチームテントに行く事はほとんどない。

しかし彼らの元へ⋯

Javierは中山氏に補給食のバーを家に忘れて来たと言っていた。

しかし中山氏はJavierが何を言っているのか理解していない様子だった。

バーを忘れて来たけど何か補給食は無いのかと言ってますよ⋯

中山氏はNoと答えた。

⋯???

私はJavierに言いました。

パンを持っているから持って来るね。

OK…

Javierはパン選んでポケットに入れた。

レーサーにとって補給食が無いのはとても不安でハンガーノックは致命傷になりかねない。


レース前MarcoとJavierにハグをする。

Good luck …幸運を。

Be careful …気をつけてね。

スタートラインに立つMarcoとJavier⋯

とても輝いている彼らを見つめる。

この瞬間が一番好き。。。

目の前をfull power で疾走するMarcoとJavierの背中を見ていた。

Marco59位 Javier11位


レースが終わり帰り際に彼らの元へ⋯

クッキー食べてね。

MarcoとJavierに渡す。

帰るね。。。

Javierが言った⋯帰るの?

うん。帰るよ。。。

一緒に帰っていい?

⋯いいよ。

中山氏に聞きました。

私と一緒に帰りたいと言ってますよ⋯

中山氏はちょっと不機嫌そうに⋯えっ?あっいいですよ。

何かあったのか⋯気になった。


後で誰と一緒に来たのか彼らに聞きました。

彼らは知らない人と来たよ・・・と言いました。

私が迎えに行けば良かったと後悔した。


車の中でJavierが聞いた⋯

これは何?

えっ?

これ貰ったよ。

これはシューズに入れるデオドラント。

ちゃんと説明してやらないと食べちゃうよ(笑)


彼らはとても沢山のお友達に優しくして頂きました。

チームメイトも彼らをサポートして頂きました。

MarcoもJavierもいつも私に話しました。

とても感謝しています・・・

日本人はとても優しい・・・と。。。


彼らと一緒に帰り⋯

また明日ね。。。

See you tomorrow ⋯


つづく⋯