「戦後の」日本は、さらにおかしなことになっている。

怒らない(怒れない)のである。


先日引用したチャーチルのエピソードの当時、日本人は外交は下手でも

相手の要求が限度を超えれば激怒して実力行使で本気を見せていた。

信長や秀吉が海外(スペインやポルトガル)からの文化干渉と侵略をしてきた時に激怒して
戦ったことで日本が植民地化を免れた歴史を思えば、第二次世界大戦などよりもっと昔から
日本人というのは「ここぞという時には」ちゃんと意思表示できる民族だったのかもしれない。


だが現代の日本人は最期まで結局怒らない

特に過去の戦争のことを出されると思考を停止し、情報を精査することも止め、
何を言われてもペコペコ謝り、けして怒らないのである。


現代の外交においては、日本と付き合いの長い「アメリカ、中国、韓国、北朝鮮」などは
その
日本人の“外交的無知”や“譲歩されると譲歩で応じてしまう癖”を
呆れるくらい熟知している
ので、それらを巧みに交渉に利用してくる。

米国は同盟国であるせいか、ある程度は「交渉」らしい形式で話を切り出すこともあるが、
要所要所では力技を使ってでもアメリカのルールを半ば強引に押し付けてくる。

中国や朝鮮などに至っては日本相手に手加減など一切なく、初めから高圧的に
「日本は言うことをきくのが当然」という姿勢で自国の要求を打ち出してくる。

それは“なぜ”か?


大きくわけて2つ。

まず1つは、戦前と違って戦後日本の外交には軍事的なバックボーンがないので、
相手国に内心では「多少、見下すくらいの態度をとっても危険はない国」と思われていること。

彼らのこの心理的優位性は交渉上の態度や話の展開の方法に如実に表れている。


中国の外交姿勢を、対日本と対ロシアで比較してみればよくわかる。

実は中国とロシアの間にも、かつて領土問題があったのだが、
日本にはあれだけちょっかいを出す中国が、ロシアが相手の場合には、
驚くほど慎重かつ穏便に処理している。

一般に「核保有国同士は揉めたがらない」というのは知られていることと思うが、
その時に中国が諦めた領土の広さはなんと100万平方キロ。
じつに日本の2.5倍もの広大な領土がロシアのものとして話し合いで確定されたのである。

中国国民は、よく知りもしない外国の首相が海の向こうにある外国の神社に
個人で参拝しただけで、日の丸を引き裂いて燃やし、日本領事館を石を投げ、
日本料理屋を壊して日本車をひっくり返した。
だが、ロシアから領土が還ってこないまま確定されたことをほとんど知らされてないのだ。

つまり中国では反日報道は行うが、反露報道はしていないのだ。
これは
ロシアは「対等な外交を行うに値する国」とみなされ、
逆に日本は「怒らせても別に問題ない国」だと舐められている
からに他ならない。


戦力を行使できない主権国家など、主権の一部が欠けているのだから
舐められるのも無理はないのかもしれない。
外交と軍事は同一線上にあり、どちらが欠けても国として異常なのである。


そして彼らが大きな態度をとるもう1つの理由。

それは、アメリカや中国、韓国、北朝鮮などが、
戦後の日本人は「先に強気に出たほうが簡単に言うことを聞く」と思っており、
現に、彼らの経験的にもその通りだったからである。

たとえば中国。
彼らは、日本と交渉して10の要求を飲ませることを目標にしている場合には、
日本が飲める限度が5であろうが3であろうが、最初から30の要求をふっかける。
さきほど引用したチャーチルと同じだ。

初めから日本側が飲めないレベルの要求をし、同時に何らかの大義名分を用意して、
「○○という理由で、中国にとってこの要求は絶対に譲ることはできないものである」
という強硬な態度をとり続ける。

大義名分は何でもいい。「理由付け」があるだけで日本人は耳を傾けざるをえなくなる。
そして強硬な態度によって、まるで本当に譲ることができない要求であるかのように信じ込ませる。

そしてその状態で日本からの要求をしばらくの間は事実上、完全に無視する。

日本が抗議しようが交渉しようがすぐには取り合わず、そうすることによって
日本側が交渉の根本を見直さない限り、全ての話し合いが無意味になると
思い込ませる
のである。

すると外交に不慣れな日本は簡単に焦り出す。
閉塞した現状を打開するには“日本側が”どうにかしなければならない、または、
「お互いが意地を張っていては何も解決しない」と日本側だけが考えるようになり、
民主党などの提案で、日本人同士で勝手に「譲歩を検討する議論」を開始してしまう。

中国側は日本人同士の話し合う様子を黙ってみていればいい。

そうやって日本が閉塞感から譲歩の論調を出す状態になるまで中国人は待ち続けた後、
まるで日本の顔をたてているかのようなふりをして「最初にみせた30の要求」を
「本来の要求レベルである10近く」まで下げ、友好的な笑顔を作ってみせるのである。


それまで『中国に作り出された閉塞感』に勝手に苦しんでいた日本人は
突然現れた中国からの提案がまるで「唯一の解決策」であると勘違いし、飛びつく。

そして朝日新聞あたりが即座に「中国が寛大さを示してくれたのだから、
今度は日本もそれに応えるべきだ」というような主旨の記事を書いて
“実際には中国が得をする中国の提案”を援護する。

そうすることによって、当初は日本にとって5や3程度しか飲めないはずの要求は
結局のところ中国にとっての当初の要求通りである10前後で決着する。
これが毎度のパターンである。


日本人は押しても引いても動かない相手を前にすると
“自分が”何か条件を変えなければならないと考えがちである。

この気質は日本人の良いところでもあり、数々の発明を生み、産業や技術を
発展させ続けた根源でもある。
しかし外交において、選択肢はもっと幅広くあるべきである。

こちら側が焦る状況でない場合には、なにも日本側が先に譲歩を検討する必要はない。
中国がよくやる交渉術から学ぶならば、「両国の友好を重視しなければならない」
というような抽象的なことを言葉だけで言っておいて、自分からは何も行動せず、
相手にだけ「行動で示せ」と言い続け、根気よく相手の譲歩を待つ選択肢もあっていい。

だが、日本は多くの場合そのような選択肢を初めから放棄している。
どうゆうわけか「交渉が膠着した場合“日本側が”打開策を用意しなければならない」
という強迫観念に似た思い込みがある。少なくとも大手の新聞はほぼその論調である。






中国・韓国・北朝鮮が各社マスコミ

(特に朝日新聞と毎日新聞)とよくやる

いわゆるマッチポンプですね。





日本人は押しても引いても動かない相手を前にすると
“自分が”何か条件を変えなければならないと考えがち


日本人のいい所だけど、

他国から見たら付け入る隙でもある


日本はしっかり物を言わなければならない。


その為には、各国との友好や同盟ももちろん大事だが、

日本はそろそろ軍事力を再建した方がいいだろうと、

私は考えております。


最近安倍総理や麻生副総理は、

しっかりと発言してくれていますので、

私自身としては嬉しいし頼もしいです。






特定アジア(中国韓国北朝鮮)の脅威。

・北朝鮮の核と拉致問題

・支那の尖閣諸島

・韓国の竹島や捏造の慰安婦問題

上記以外にもロシアとの北方4島問題


日本は危機です。


一方的な交渉は終わりにしよう