ボクシングライフW

ボクシングライフW

趣味と言うよりライフワークになっているボクシングについてとりとめもなく感じたままに

今週土曜日は名古屋とサウジアラビアで日本人世界戦祭。


井上尚弥、寺地拳四朗、矢吹正道が世界のリングに上がる。この3試合で最も楽しみなのが元IBFライトフライ級王者 フェリックス・アルバラードを迎え撃つ矢吹正道の防衛戦。



寺地拳四朗との再戦に敗れた後の矢吹は別人の様に強くなった。長いジャブで距離を支配し、強烈な右を叩き込む。ダニエル・マテヨンに捌かれた時はガチャガチャしたファイターだったが、今は倒す気迫に溢れたボクサーパンチャー。


対するアルバラードは関西のリングに2度上がった日本にお馴染みのラッシャー。

そのラッシングパワーは軽量級屈指の激しさ。パンチも手数も出る生粋のファイターだ。


この試合、距離が全て。

矢吹のジャブがアルバラードを寄せ付けなければ意外とあっさり防衛成功となるかもしれない。


しかし、懐に入られれば矢吹は苦しくなる。

井岡一翔は高度なブロッキング技術でアルバラードのラッシュを防いだが、矢吹は攻め込まれれば強いイメージがない。寧ろ脆い。ユーリ阿久井や寺地再戦で沈められた様に打たれ強くはない。


矢吹のジャブがアルバラードを突き放せるか、アルバラードがどうやって距離を詰めるか、実に興味深い対決だ。