台湾高校生、座り込み抗議
「中国史観」指導要領が施行
朝日新聞デジタル 8月1日(土)23時53分配信
学習指導要領の改訂に反発し、教育部の前庭を占拠した高校生ら
=7月31日、台北、鵜飼啓撮影
台湾で中国とのつながりを強調する 「中国史観」 への揺り戻しとして批判が出ている新たな高校の学習指導要領が1日、施行日を迎えた。反発する高校生ら約100人が台北市の教育部敷地内に座り込み、新要領撤回と教育部長(教育相)の辞任を求めている。
新指導要領とそれに基づく歴史教科書をめぐっては、反対運動に参加していた元生徒が7月30日に自殺。仲間の生徒らが反発を強め、31日未明に教育部敷地内に入り込んだ。
同日午後には呉思華・教育部長が対話を呼びかけたが、生徒らは新要領の即時撤回を求め、平行線をたどった。
生徒らが特に批判しているのは、台湾史の要領改訂だ。17世紀に清朝と戦った鄭成功一族による台湾統治を、 「鄭氏統治時期」 との表現から、明朝とのつながりを示す「明鄭統治時期」に変更するなどした。
台湾では若い世代を中心に 「台湾は台湾独自の歴史を歩んできた」 との思いが強まっており、反発を招いた。改訂手続きが不適切だったとの批判も強い。
教育部は 「手続きを全て終え、教科書も刷り上がっている」 などとして新要領を予定通り施行、9月入学の新入生から適用する。
一方で従来の要領に基づいた教科書の使用も認め、論争がある内容は大学入試に出さないなどの方針を示し、理解を求めている。ただ、生徒らは納得しておらず、抗議活動を続ける構えだ。
朝日新聞社
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最終更新:8月1日(土)23時53分