http://allabout.co.jp/gm/gc/184286/





 効果的に伝わる!
  子どもの
   愛し方10ヵ条




子供のしつけ/子供のしつけ関連情報

育て直しは何歳からでもできる
 効果的に伝わる子どもの愛し方


コラム  2014/10/10 06:45 - All About


 「親の愛は海よりも深い」
 「親の愛は無償の愛」
と言われていますが、
 「子どもへの愛がうまく伝わらない。」
 「どうやって愛情表現をすればいいのかわからない」
という親もいるでしょう。そんな親達へ伝えたい。
子どもに対する親の愛情について考えてみましょう。


■1.胎児のころから愛情を注ぐ


いくつになっても、子どもに愛情を注ぐことは大切です

 母親の愛情は、特に胎児から3歳までが重要だと言われています。
お腹の中の赤ちゃんは羊水に包まれながらも母親の心臓の鼓動や両親の声、外の物事の音を聞いていると言います。
10ヵ月間、ともに過ごす母親の影響が、子どもにとって、いかに大きいかは想像できると思いますが、胎児を育てている間の母親の愛情は、すべて胎児である子どもにインプットされているのです。
子どもの心の土台は、母親によって作られると言っても過言ではありません。


ここで不思議な話をします。
まだ誰にも、肉親にさえも、話したことはない事を書かせてもらいます。

普通、ありえない話とされていますが、確かな記憶として母から生まれる直前の子宮内からの記憶が残っているのです。一部感覚としても残っていたりもします。
小学校に上がる前の頃は何なのか解らず、夜、寝ていると度々魘されたりしましたが、成長するにつれて夢の内容を理解できるようになり、受け入れる事もでき悪夢に近い夢で魘されることも減りました。
この繰り返し見る夢の記憶には結構、悩まされた事もありました。

私に確かな記憶として残っているのは、母から生まれる直前の子宮内からの記憶で、周囲から騒がしく数名の人が励ます声やらが聞こえ、強い力で押され、狭い場所を通り過ぎると、数名の人の声と顔が…
あの、強い力で押し出されるときの苦しさと歓声は、いまでも忘れる事なく残っています。
胎児の頃から、外からの話し声や物事の音が聞こえていて、環境の変化を感じることもできると言われています。
だからこそ、人への思いやり、優しさ、喜び、痛み、苦しみが、自身の事のように感じられてしまうのかも知れません。
 (にゃー




■2.愛情を言葉や態度でしっかり伝える

 親が子どもを愛しているという事実だけでは不十分です。
どんなに愛しているかを言葉や態度でしっかり伝えなければなりません。子どもに届かなければ意味がありません。それは、子どもが幼いときだけではなく思春期に入ってからも同じこと。
私事ですが、私は中学生になった子ども達に、今でも毎日、「○○ちゃん、大好き!」と言葉で伝えています。子どもたちは幼いときと違って、照れくさそうではありますが、やはりうれしそうにほほ笑んでくれます。


■3.子どもをしっかりと抱きしめる

 スキンシップは、親の愛を子どもに伝えるたいへん効果的な方法です。

 記事「おかあさん×おかあさん」 でもご紹介しましたが、私は子どもに言い聞かせるときは、いつも手をしっかり握って言い聞かせていました。
「言葉では、あなたのことを注意しているけれど、あなたが嫌いでしかっているのではないのよ。あなたのために話しているのよ」ということをわかってもらうためです。
それに、私の口から出た言葉が、単に子どもの耳に入るだけでなく、つながった手を通して心から心へ伝わる気がしたからです。
そして、子どもから話を聞き出したいときも、しっかりと手を握って、話を聞くようにしていました。そうすると、話しにくいことも、ポツリポツリと話してくれました。

 スキンシップというのは、不思議な力があるものです。幼いころと、もちろん形は違っていくでしょうが、子どもがいくつになっても、スキンシップをするように心がけてください。


■4.子どもにいっぱい語りかける

 愛情表現のひとつとして、胎児のときから、子どもに語りかけることが大切です。
当然のことですが、言葉を話せない赤ちゃんにも、たくさん語りかけてくださいね。たとえばオムツを換えるときには、「さぁ、オムツを換えましょうね。気持ちよくなったでしょう」と。

 ベビーカーでお出かけしたときには、
  「チョウチョが飛んでるよー」
  「風が気持ちいいね」
などと、子どもの顔を見ながら、語りかけてください。テレビやゲームからの音声とは違う、生きた声を子どもたちに聞かせることが大切です。


■5.1日5分でもいいから、子どもと向き合う


親が子どもと向き合って過ごすことは、とても重要です

 子どもは向き合ってくれる人を求めています。
1日たった5分でもいいから、自分だけを見つめてほしいのです。子どもが幼いころは、親子で手遊び歌で遊んだり、折り紙をして遊んだりするのもいいでしょう。親が子どもとともに過ごすことは、とても重要です。

 また、子どもが話しかけてきたとき、忙しくてもできる限り「あとでね」と言わず、1分でもいいから、子どもの話に耳を傾ける努力をしてください。


■6.夫婦が仲良くする


両親の仲のよい姿は子どもの心を安定させます

 両親の仲の良い姿を見ることは、子どもにとって、とても大きな心の安定につながることは言うまでもありません。
両親が仲良くしている姿を見て、親への愛、兄弟への愛、友だちへの愛など、愛することのすばらしさを実感するのではないでしょうか。

 また、母親は父親のいいところを、父親は母親のいいところを子どもに聞かせてあげてください。そうすることで、父親、母親に対する信頼感は強くなり、いい親子関係を築くことにつながります。


■7.言葉に気をつける

 子どもは繊細過敏で感受性が豊かです。
親が意識しないほど些細な言葉でも、子どもは傷ついてしまう場合があります。どんなときでも、無責任な言葉、愛情のない言葉を口にしてしまわないように気をつけましょう。

 そんな言葉はいつまでも子どもの心に深い傷として残ります。無意識な親の何気ない言動で、子どもは親に愛されていないのではないかと不安になることさえあります。


■8.厳しさ・しかることも必要


子どもを本気で叱ることも親の愛情の一つ

 溺愛され、がまんすることを知らずに育った子どもは、強い自我が育ちません。
また本気でしかられないことに不満を感じる場合もあります。愛されていないと感じるのです。子どもは無意識にしかられることを求めて、自分へ関心を持ってもらおうと犯罪や非行、自傷行為に走る場合もあります。


■9.自分の願望を子どもに押しつけない

 親の中には、自分が思い描く幸せのレールの上に子どもを乗せようとする人もいます(例え:医者にさせよう、大学は東大だけ、就職は大企業以外認めない、など)が、子どもが成長するにつれて、親の姿勢に疑問を抱き、親に反発する場合もあります。
親は、子どもは別の人格であり、子供の人生は子供のものでることを理解して、自分の願望を子どもに押しつけないように心がけましょう。
もし、子供が社会から足を踏み外すことがあるようなときは、全身全霊で手助けをしてあげましょう。


■10.親の不安に子どもを巻き込まない
 
 親は自分に不安があると、子どもにも何かとそういう態度で接してしまうため、子どもは親から離れるのが不安で幼稚園や学校に行けなくなる場合があります。親は悩みなどがあっても、不安を子どもの前では出さないように意識的に心がける必要があります。

 近年、凶悪な少年犯罪や、親に暴力を振るったり、ひきこもったりする子どもが急増しています。その背景として、幼いとき、親からの愛情を十分に受けなかったケースが多いのです。彼らは、表面的には親の愛情を求めていないふりをしながらも、親の愛を求めてやまないのです。

 しかしながら、子どもに愛情を注ぐことができない母親を単純に責めることはできません。母親自身が、子どものころ親から愛されなかったために、子どもを愛することができない場合が多いのです。
自分の心に十分な愛が満たされていないのに、子どもに十分な愛を注ぐことは難しいことです。

 けれども、努力して子どもに愛情を注がなければ、また、その子どもが親となり、同じことを繰り返す可能性があります。

言葉が難しければ、まず、笑顔を見せる、手を握る、頭をなでる、肩を抱く、抱きしめるなど、からだで表現することから始めてはいかがでしょうか。育て直しは何歳からでもできます。




この記事の担当ガイド
文・ (All About 子供のしつけ)



【関連記事】
子どもも納得するしつけ方法
子どもをほめて育てる
子どもをしかるとき、やってはいけない10ヵ条
子どもが伸びる家庭の意外な共通点
勉強好きな子どもに育てる6つのポイント



  2014/10/10 06:45 更新