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【会社に氾濫する恥ずかしい儀式】
自作のポエムを発表、お客さま
は太鼓を叩いてお出迎えetc...



 週刊SPA!  4月28日(月)9時51分配信

【会社に氾濫する恥ずかしい儀式】
(写真:日刊SPA!)



夢、仲間、絆、希望、笑顔、理想の自分――。ブラック企業に限らず、“ポエムな言葉”が盛り込まれた社歌を歌いながら体操したり、社員に駅前清掃を強要する企業も少なくない。
こうした独自の規定を義務づけ、社員の労働意欲を引き出し洗脳しようとする「ポエム化する日本企業」の実態とは?



<ポエム否定派>

◆会社に氾濫する恥ずかしいポエム

 世の中いろいろなポエム化企業があるようで。まずは朝礼編。

「毎朝、日替わりで代表者が『最近、家庭で起きた面白いこと』を3アクションで表現しなければならない」
                   (54歳・レジャー)
「『愛があれば何でもできる』というスローガンがあり、朝礼時に向かいの人とハグをして『いつもありがとう』と叫ぶ。いつもやってると、もう慣れた」
                   (47歳・アパレル)
すでに“洗脳”されているようだ。


会社や経営者に対しての敬意を強要が、ポエム化企業の特徴のようで。

「毎年社長のお墓参りがある」
                   (49歳・卸売)
「会社に入るときには入り口にある社章に一礼してから」
                   (50歳・不動産)
はまだ序の口。

「ウチの会社では『社長に絶対服従』という社訓が壁に貼ってある」
                 (51歳・下水道管理)

「従業員へ“オレの言うことに従えるのか!”と、権力を振りかざす最低パワーハラスメント経営者」
                   (50歳・小売り店)
に至っては、もはやいつの時代の恐怖政治かと疑いたくなる、こういう経営者の会社は経営者自身に自信が無いから権力で社員を言うこと聞かそうとするのでしょう。



続いて、特殊さ極まるのが各社独自の挨拶。

「事務所に入るときに、『失礼します』ではなく、『ありがとうございます』と言わされる」
                   (51歳・サービス)
くらいならまだいいが、
「お客さまが来社すると、太鼓を叩いて全員で出迎える」
                   (36歳・IT)
となると理解不能だ。



社員たちにやたらと業務外の羞恥プレイを求める企業も多い。

「毎週ポエムを作成して発表。月曜日がとにかく憂鬱でならない」
                   (35歳・清掃)
「新入社員研修時は、駅前で歌を歌わせられた。でも、あまりの事態に警察が来て一騒動になり、翌年から山中の寺で歌うことになった」
                   (49歳・製造)
というが、そりゃそうである。



 また、徹底的に社員を管理しないと気が済まない会社も多いらしく、
「ボーナスが出たら、会社への感謝の気持ちや使い道を書いて提出することが義務づけられる」
                 (32歳・自動車メーカー)
という強要があるほか、
「テレアポの際に使用する定規に『辛いは幸せになる途中』というポエムが書かれている」
                   (36歳・宝石商)
など、ありがた迷惑な親切の押し売りも。



極めつきは、次の経営者の一言。

「取引先を訪問した際、残業ゼロの一環として、一定時間残業すると逆に給与が減るシステムがあった。素晴らしい。ぜひ自社でも導入したい」
                   (38歳・会社経営者)

こんな会社が増えたら日本のブラック化がますます進むばかり。今、あらゆる業界で“ポエム化する日本企業”が増殖中なのである。

― [ポエム化する日本企業]急増中【3】 ―


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  最終更新:4月28日(月)9時51分


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