非正規雇用で働く人々 将来が不安でたまらないと語る
 総務省が12日に発表した2012年の就業構造基本調査によると、非正規で働く人が2042万人となり、..........≪続きを読む≫


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 非正規雇用で働く人々の声
 将来が不安でたまらないと語る



 7月16日15時28分 提供:アメーバニュース/政治・社会


総務省が12日に発表した2012年の就業構造基本調査によると、非正規で働く人が2042万人となり、初めて2000万人を超えた。雇用者全体に占める割合は38.2%だ。


必ずしも珍しい存在でも、特別な存在でもなくなった非正規雇用。
日本の雇用は以前のように正社員であれば安泰という時代は過ぎ去り、大企業の正社員であってもいつ何時、非正規雇用として働く事となるかも知れないのです。
企業買収や倒産の心配から逃れる事はできなくなった昨今、そのとき、今まで正社員で働いていた方であっても非正規雇用で働く事になりかねません。
不安定な立場で働く当人たちは何を思っているのか、その声を聞いた。



人材派遣会社に登録している横山絵里子さん(仮名・29歳)は、新聞社に編集アシスタントとして派遣されている。現在、契約の切れる3年目だが派遣会社から新しい仕事の斡旋はなく、会社側も「3年ルール」で契約を打ち切る予定だ。

「新卒のころは正社員を目指して、色々な会社を受けましたが、どこにも引っ掛かりませんでした。仕方なく資格を取りながら働こうと派遣会社に登録しましたが、資格を生かせる職場に派遣されることはありませんでした。職歴も派遣だけ、資格の実務経験もなし。これからどうして暮らせばいいのか……」
と頭を抱える。



「正社員登用あり」との言葉に惹かれて、新興出版社に契約社員として入社した佐藤治樹さん(仮名・32歳)は今の職場で働いて10年目となる。

 佐藤さんによると、面接の際に「遅くても3年働けば正社員にする」と社長に言われたが、業績の悪化で「もう少し待ってほしい」と言われ続け10年目を迎えた。

「契約社員といっても、業務内容は正社員と同等。新興出版社なので、自分より年下の正社員に仕事を教えることもある。これで待遇が正社員以下なのは納得できない」と憤る。しかし「転職しようにも、どこも採用抑制をしている。おまけにもう30歳を過ぎた。今更他業種に転職しようとしても年齢ではねられる」
とため息をついた。


 実際、人事担当者は「同業他社であれば30過ぎていても実績さえあれば問題ないが、他業種からの転職で30歳を超えていると厳しい。第二新卒までが限度だ」と話す。


 ある経営者は「先行きの見えない現在、労働法に守られた正社員を雇うのはリスクが高い。正社員の数を減らし、派遣や契約社員で穴を埋めるほうがリクスは低い」という。今日、必ずしも正社員の身分が安定している訳ではないが、さらに不安定な派遣社員や契約社員を取り囲む環境は「希望も展望も見えない」(別の契約社員)だろう。




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