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達人が指南する
よい文章を書くために必要な
8つのプロセス
@DIME 2013/4/10 08:31
[【連載】DIME H@CKS ] DIME編集部
企画書や提案書などの作成時、「完璧な文章を書かなければ……」と思うほど、時間だけが過ぎていく。そんな経験をした人は意外と多いのではないだろうか?
その解決法は、中身クオリティーは低くても構わないから、まずはいったん仕上げてしまうことだ、と文具コンサルタントの土橋正さんはいう。
「不完全でいいと思えば逆にスラスラ書けて、意外とクリエイティビティーが発揮できたりするものです。私は最初に手書きで原稿を書き、音読してデジタル化。その後、推敲を3回行なっています。完成度の低い仕事でも、その積み重ねを何度も行なうことで、純度を高めていくんです」
土橋さんが原稿を書き上げるまでの工程は8つ。それを1日1つずつ消化していく。日を改めて新しい人格で読み直し、文章を整えていくのだ。
「何度、読み返して推敲しても納得がいかない。そういう時ってありますよね。でもゴールがわからない作業に時間をかけても無駄なだけです。1日1つのプロセスにすると決めて、推敲なら推敲に集中する。そして作業が終われば手を放す。気になる部分は『明日の自分』に作業させればいいんです。リフレッシュした脳で作業すれば、すぐに納得できるものに仕上げられます」
以前は1日1本の原稿を仕上げていたが、現在のように作業を分けたほうが、はるかに作業効率が上がった。マルチタスクをシングルタスクに分割し、ひとつひとつに集中するのが土橋流。
悩んだ時は、明日の自分を信じて作業をまかせてみてはどうだろうか?
土橋 正さん(44歳)
文具の展示会「ISOT 国際文具・紙製品展」の事務局に10年勤め、現在は文具コンサルタントとして、「AllAbout」のガイドや、自身のWebサイト、雑誌などで文具の記事を執筆。
土橋さんのビジネスハックス
1.8つの工程を表で管理する
執筆のスケジュールは手帳に貼っていつでも確認。
ちなみに土橋さんは
女性に人気の『ラフィーネ』(高橋手帳)を愛用。
花柄の表紙カバーは取って使っている。
2.1日1工程ずつ。
推敲作業は、日を改めて他人の目で読む
草稿、入力、画像推敲、推敲1、推敲2、
仕上げ、納品、取材先チェックの8プロセス。
1つの原稿に対して1日1プロセス以上の作業は
しない。早めに執筆に取りかかるためにも
作業分割化が役立っている。
3.愛用の万年筆で草稿を手書きする
万年筆を使う機会を失いたくないと、草稿は手書き。
万年筆のペン先は、自分の筆圧に合わせて
調整してもらっているので、筆が進む。
4.音声認識ソフトで原稿をデジタル化
音声認識ソフト『AmiVoice(アミボイス)』で、
原稿を音読しながらデジタル化。
声に出して読むことで、間違いに気づきやすい。
5.推敲タイムはリラックスして
推敲は3回ともIKEAのソファで行なうという
土橋さん。文章を読み込む作業なので、読書する
姿勢でと考え、リラックスできるスタイルに
行き着いたと話す。
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最終更新日:2013/4/10 08:31