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北日本で大雪・吹雪が、また
心配されている。
もし、雪で車が立ち往生したら
専門家から…
「換気に注意、車内で待って」
朝日新聞デジタル
3月4日(月)2時7分配信
前日からの暴風雪で、境界線が分からなくなった道路。
雪に埋もれて立ち往生した車をスコップで掘り出す姿が、いたる所でみられた=3日午後0時9分、北海道網走市、朝日新聞社機から、長島一浩撮影
車が立ち往生を余儀なくされるほどの暴風雪などに遭遇した場合、どう対応すべきなのか。専門家は、排ガスによる一酸化炭素(CO)中毒を招かないよう注意しながら車内にとどまり、救助を待つのが基本だと指摘する。
【写真】雪に埋もれた車には隙間から排ガスが入り込む
独立行政法人防災科学技術研究所・雪氷防災研究センター(新潟県長岡市)の佐藤威センター長によると、雪の「吹きだまり」が車の周囲にでき、立ち往生することが多いという。吹きだまりは、風で吹き飛ばされた雪が建物や車など風を遮られた場所に堆積(たいせき)して作られる。
また、吹雪で特に危険が高いのは、地面に降り積もった雪が吹き飛ばされる「地吹雪」だ。気温0度以下で乾いた軽い雪になり、風速が10メートルを超えると発生しやすくなり、急速に吹きだまりを作る。地吹雪は視界が真っ白になって10メートル先も見えなくなる。佐藤センター長は「車の運転はおろか、方向感覚を失うので歩くのも危険だ。極力車内にとどまり、救助を待つべきだ」と話す。
車内に残る際に注意しなければならないのがCO中毒。車の排気管が雪で塞がれると、COを含む排ガスが車内に入り、充満する恐れがある。排ガスは基本的に色がないため気づきにくい。今回、北海道中標津町で雪に埋まった車に乗っていた母子4人が亡くなったケースもこれが原因とみられ、過去にも同様の被害が相次いでいる。
日本自動車連盟(JAF)北海道本部は、救助を要請してきた人に、▽排気管付近の除雪を頻繁に行う▽窓を少しでも開けて換気する▽知人や警察などに消息を伝えながら救助を待つ――ように伝えている。
朝日新聞社
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最終更新:3月4日(月)2時7分