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 ダイエットのコツ
  「まず3日やってみる」



日経ウーマンオンライン(日経ヘルス)
10月20日(土)10時0分配信

「ダイエットに、食べちゃいけないものはない!」という管理栄養士・野菜ソムリエの岸村康代さん。

食べたいものはガマンしなくていい。「ちょっとだけ」やめてみて

岸村さんは、これまで数々のダイエット指導を行い、成功させてきました。そこから「成功するダイエットのコツ」を教えていただくこの連載。
最終回のテーマは「まず3日」です。



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「まずは3日だけ」依存体質脱却への近道

大好きな食べものを「やめなくちゃいけない」というプレッシャーは、ダイエットを続ける上で大きな障害になりますよね。ほぼ毎日チョコを食べていたのに、急に今日から果物に変えましょう、と言われても、簡単には長年培った生活を変えられません。

以前、私が食事指導した男性は、コーヒーに練乳を入れて飲むのが大好きでした。この習慣さえなければ、もっと効果的に痩せられるのですが、ご本人が「これをやめるということは、僕にとっては長年連れ添った妻と別れるくらい辛いことなんです!」と必死に訴えるので、強引に取り上げることはできません(取り上げたら、その人はきっとダイエットをやめてしまったことでしょう)。

そこで私は「まず3日だけやめてみませんか? 一生のお別れじゃなくていいんです。まず3日だけ別れてみて、それでも辛かったら、またヨリを戻せばいいじゃないですか」と提案しました。

4日目に大好きな練乳に再会できると思うと、3日ぐらいは意外とすんなり我慢できるものです。初日だけ少し辛く感じたようなので、口寂しくなったら、果物や、素材をそのまま干しただけの、砂糖や油不使用のドライフルーツを食べるようにしていただきました。

こうして3日だけ「愛する食べ物断食」したところ、彼は「ブラックコーヒーもおいしいですね。体も軽くなった気がするので、練乳を引き続きやめてみます」と自ら練乳と縁を切ったのです。練乳は愛する妻ではなく、腐れ縁の関係だったということですね(笑)。

ちなみに、飲み物に溶けた過剰な糖質、脂質は摂り過ぎに気づきにくいもの。心あたりのある方は、いま一度ご自身の習慣を振り返ってみてください。

ある食べ物に依存している場合、一時的にそれを止めてみると、意外に食べなくても平気だったり、むしろ食べないことで肌や体の調子が良くなることに気付けたりします。最初のハードルを「一生やめなきゃダメ」ではなく「3日だけ断ってみる」にするだけで、体重もダイエットへの精神的負担も、ぐっと減らすことができるのです。



岸村康代
野菜ソムリエ・管理栄養士。
「目的に合わせて栄養価の高い食材を効果的に摂る」という“パワーフードスタイル”を提唱。
ビューティーフードトレーナーとしてダイエットカウンセリングを行うほか、商品開発、講師、テレビ・雑誌などで活躍。




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最終更新:10月20日(土)10時0分

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