ここ白州へ家族で移住して、グランピングキャンプサイトを始めたんですが、先のグランピングとは対照的なキャンプ場を始めちゃいました。

切っ掛けは一昨年、久々にソロキャンプに出かけた事でした。

中学の頃から友達と始めたキャンプ。

学生から社会人へ。

一人でキャンプを楽しむ時もあったけど、それはやがて家族キャンプになり、その内に子供達も自立して家族を持つようになって、今度は孫を含めた大家族でキャンプを楽しむようになっていました。

一昨年、ふと思い出したようにバイクに荷物積んで一人キャンプへ。

そうして一人で久々にキャンプを楽しんでみて思うことは、これもこれで好き勝手に時間を使う事の楽しさを思い出しまた。

そこで出会った中高年のキャンパーライダーさん。

聴くと、僕と同じように子育てが終わって久々にバイクにキャンプ道具積んで一人でキャンプに来たと言う。

やあ考えることは同じだねと意気投合。

そんな経験をして帰宅して矢先、犬の散歩をしていたら向かいの地主さんから「この山林FLORAさんで買わないかい?」と声を掛けられたんだね。

この山林、前から時折犬を連れて散歩に入って「良い森だなぁ」と思っていたので、これも縁と一大決心、銀行に相談して資金集めをスタート、少し無理をしましたがここで、ソロキャンプを対象にしたキャンプサイトを立ち上げる事にしたのです。







スタイルは自然林キャンプ。

これは昔から僕が思うスタイルで、大抵の山林キャンプ場もどうしても人の手が入りすぎて、ロケーションは良いが面白くない所も多い。

ましてや、渓流釣りでビバークしていた頃のように、本気で山に入れば危険もあるし、実際に怖い思いをしたこともある。

誰でも安心して自然林でキャンプを楽しめたらね。

娘に言わせれば、「パパ自分がやりたくて土地買ったんじゃない?」

言われればそうかも知れないけど、確かにそう言うキャンプ場でキャンプしたかったからなのだな。

実際に土地を買ってから、春先にキャンプをしてみて思うことは、「やはりキャンプはこうでないといけないなぁ。」なんてね。

キャンプのスタイルは色々あるしそれはそれ、家族キャンプならロケーションや綺麗なトイレに炊事場なども便利な方が断然良い。娘さんがいるなら尚更だ。

でも、ソロキャンプならばあまりそこは気にしない人も多いんじゃないかな。

むしろ自然の中でシンプルにキャンプを楽しみたい。

木々を利用してタープテントやハンモックキャンプも良い。

もちろんトイレは綺麗に越したことはない。

汚いぼっとんトイレは嫌でしょう。

そんな要求を満たせるキャンプエリアを作ろう。

それを満たす意味で、駐車場も最低限として1日限定13組としたんだね。

利益を考えれば、造成して車を乗り入れられるようにして利用数を増やす方法もある。

でも、絶対にそうしたくはない。

何故なら、自然林を楽しむキャンプ本来の在り方にこだわるからなんだなぁ。

となると、整備は手作業となる。

その整備は最低限として、後はお客様が自身で過ごしやすい環境を整える。

それも醍醐味でしょう。

傾斜がキツければ頭を上に向ければ良い。

脚のあるコットなら、斜面に対して横向きにして山側の地面に脚を埋めれば水平になる。

となるとハンモックの方が有利かもなんて、頭を使い工夫して環境を整え適応することは、本来キャンプの基本。本当に山へ入ったら平らな所なんか無いからね。

だからその工夫が面白い。


森でキャンプをしていてると色々な生き物の気配を感じる。

整ったキャンプ場の経験しか無い人には、そんな気配に夜中は少し怖いと感じるかも知れない。

エリア内の照明は基本オイルランタンだけ。

数カ所に吊るして、ある程度目安になるようにしますが、敢えて明るくはしない。

実際は、水場や管理棟の灯りもある程度あるし、むしろ自然の森の暗さなんかも楽しんでほしい。

少しワイルドな自然林ソロキャンプエリア。

是非遊びに来て下さい。


FLORA papa