(あらすじ)
田舎の公立高校に入学した、凡庸な女子高生かおちゃん。入学早々の全国統一模試が、何故か生物だけ全国トップクラスの成績だった。その理由はーーー?
❪第4話 私の中に存在する小宇宙(コスモ←中2病♡)❫
とある田舎の公立高校に入学した私。
今日は生物の授業。
真新しい教科書を、物珍しげにパラパラと捲っていた時、ふと、1枚のイラストに目が釘付けとなった。
と、その話の前に、前置きとして。
どれだけ学校の成績が悪くても、万国国旗の全ての国が言える子どもって、いますね。
私は今、訪問看護師として従事しています。
中には精神発達遅延やら学習障害などという病名がついている方々がいらっしゃいますが、彼ら彼女らは、公的書類作成や手続きはできなくても、iPhoneを使いこなせたり、公共交通機関を使って好きな場所に行って楽しめたり(機械オンチで方向オンチの私にはちと難しい所業)、知識の習得や学習が必要な行動を、いとも簡単に自分の力で行っていることは、少なからず、あります。
そして、できない部分は、誰に聞いたらいいかも認識できており、他者に助けを借りながら、やりたいと思うことはできるまで、やります。
(金銭面を考えず、やみくもにオンラインゲームやラインスタンプに課金するなどの、脱抑制はあったとしても、本人が「やりたい」と思ったことは、ちゃんとできる。)
そう。
人は、自分がやりたいと思うことは、労せずできる。
『できない』
そう決めつけるのは、両親含む自分以外の「他人」であったりするのですが、『できない』を免罪符にして生きやすくする「自分」が存在するのも、これまた事実。
『できる』も『できない』も、上手いこと、使い分けられたらいいね(・e・)
そんで、『やりたい』という衝動はいつ沸き起こるのか。
それは、他の誰でもない。『自分』の魂が揺さぶられるトリガーに出逢う瞬間。
そして、私が生物という科目に興味を持つきっかけとなったのは、こいつ。
これが目に飛び込んだ瞬間、16才のピュアなハートは躍りまくり♪
ご、ゴルジ体、カッコいい!
リボソーム&リソソーム、ラブリ~♡
ミトコンドリア!健気(*´ノ∀`*)!!
キャーーー、好きーーー(/▽\)♪~ー
.......え?(・e・)。私、キモいですか?
ぜんぜん、キモく無いですよね?(゜ロ゜)
好き♡トキメキのトリガーは、人それぞれ。たまたま私は、動物細胞のイラストを見て、自分の中の小宇宙(コスモ←またまた中2病♡)を感じたという訳であります。
で、夢中になって教科書を読み込むのだが、トキメキのトリガーは弾かれているため、読むだけで各部位の名前や構造が、頭にするすると入る。暗記パンをエアで食っているようなものである。
『好き』って、四次元ポケットの道具を凌駕するほどのエネルギーが、あるのですよ(・e・)
ただし、
『好き』は、方法でも手段でもなく、自らの内なるenergyから沸き起こるビッグバンから発生した小宇宙(コスモ←中2病♡)なので、防御不能。
ですので、
小宇宙(コスモ←中2病♡)は、意図を持って操縦しようとせず、運命と宿命に沿って、流れに乗っかっちゃいましょうね。
(続く)