朝焼け
7歳の頃、俺は入院していた。
整形外科への入院なので、元気な患者だった。
遊ぶだけ遊んで、疲れたら眠る。
すると、物凄く早起きをしてしまうことがあった。
ちょうど夏場だったので、朝も早かった。
まだ暗い空が、徐々に明るくなる。
世闇が晴れ、青い空にグラデーションしていく景色。
隠れていた太陽が雲を紫色に染める。
7歳の俺は、朝焼けを見てなにかとても凄いものを見た気がして
それからも、早起きしては夜明けを見るようになった。
みほと二人、どこかに出かけて
並んで朝焼けを、眺めたい。