愛すること(1) | 線路沿いの道

愛すること(1)

愛という言葉の意味のひとつに「許し」がある、と俺は思う。

自分とは違う考えや行動を、受け容れる、という意味でもある。


自分と違うものを受け容れるのは、ひどく難しい。

なにしろ、異物なのだ。

それが毎日、一緒に時を過ごす。

大半はやがて、異物を放置することになる。


理解しようと取り組んだり、受け容れようと努めるよりも

まるでペットを飼うかのように、心に柵を作り、閉じ込める。

そうやって永らえる人々が多い。


なんでもかんでも許すのは、許しではなく、放置だ。

なにか罪を犯したなら、その過ちを正そうとする行為を受け容れること

それが許しだろう。