明かり | 線路沿いの道

明かり

メールが来ていた。


寂しくて、不安で、眠れなくて、俺の服を集めて抱いて寝ている、と書いてあった。

毎日、欠かさずに俺たちは同じ枕で寝ていたのに

今、俺の体はなく、抜け殻だけがそこにあるのだ。


部屋を暗くすると、それだけで一人では眠りなくなるみほ。

そのみほが、毎夜、寂しさと不安に耐えている。


言葉では言い表しようのない後悔が、俺を襲う。

悔やんでも、悔やんでも、どんなに悔やんでも拭い去れない毎日。

もっと早く一歩を踏み出していたなら。

再起にかける時間も手間も、ずっと少なかっただろう。


部屋の明かりをつけて眠ってもいいよ。

もしそれで、少しでも寂しさが紛らわせるのなら。