ストーブ
おととしの冬だった。
ホームセンターに行き、二人でストーブを買った。
ファンヒーターもエアコンも、家にはあったけれど
古臭い、開放型の石油ストーブを買った。
焼き芋を焼くためだった。
アルミフォイルに包んだ芋を
ストーブの上で焼きたかったのだ。
家に帰り、早速ストーブに点火すると
俺たちは焼き芋パーティをはじめた。
それからしばらくして、停電があった。
長い停電で、復旧に時間がかかった。
真っ暗な街を見ながら、俺たちはストーブをつけ
お湯をわかし、芋を食べたりしていた。