『終遠のヴィルシュ -ErroR:salvation-』フルコンプ致しました\(^o^)/



※タイトルに一応(バレなし)とは書いておりますが、ネタバレに関するラインは人それぞれなので
ご閲覧は自己判断でお願い致します。



まず最初に申し上げます…私はこの作品、そこまで期待しておりませんでした。
あくまで個人的な好みの話ですが、ダークシリアス系の乙女ゲームあまり得意じゃないんです。
「苦手そうならやらなきゃいいじゃない?」って言われそうですが、遊んでいる時はそれなりに楽しめるし
作品によっては大当たりだったりするので気になったらやっぱ遊びたくなるんですよね…そこは許して下さい。

何でダークシリアスが好みから外れるのか?って言うと「独特な設定による世界観がわからないまま進む」→
「わからないまま進むせいで話が頭に入ってこない」→「何か良い感じにふわっと解決するので腑に落ちない」→
「フルコンプしてもあまり記憶に残っていない」と言う事が続きまして(~_~;)
はい、一番の原因は私の読解力の無さです!
わからない事が一つでも残ると次に考えるべき事に頭が動かない、厄介な性格なのです。
長編ストーリーにおいて疑問をそのつど解決してくれるって私にとっては大事で…
かなり先で回収する伏線だとしてもその時に納得出来るだけの説得力が欲しいと言うか〜印象に残して欲しい。
すぐ忘れるような要素を伏線と言われても忘れてるから感動や驚きに繋がらないんです。

その点、終ヴィルはとてもわかりやすかったです\(^o^)/
確かに現実ではあり得ない特殊な設定や世界観なのですが、説明が丁寧だから理解する余裕がある。
科学的だったりよくわからない専門用語も(リアルじゃないにしても)説得力があるので納得できる。
この土台があってこそお話の楽しさに繋がるんですよね♪

全てにおいて謎だらけなお話なのでプレイする人の大半は推理しながら進めて行く事になると思いますが、
推理通りに進む安心感と完全に騙された~!って気持ちい良い裏切りが楽しめました♪
あちこちに散りばめられていた伏線もちゃんと覚えていたので回収された時にスッキリしました!

登場人物のバックボーンがキッチリしていて行動のひとつひとつに違和感無かったのも良かったです。
「え?」っと思うような展開でも彼(彼女)ならばそう言う行動に出るだろうなと言う説得力があるので
そこに引っかかる事なくお話に没頭できる。これ大事。
ちょっと苦手かな?と思っていたキャラや許せないような悪事を働くキャラにも人間味ある部分が見えて
憎み切れなくなる。故に感情移入が忙しくてとても楽しい。
顔の用意されてないモブは救いが無いクズだらけだったので論外です(笑)
憎まれ役として敢えて顔を用意しなかったんでしょうね~(;^ω^)

…とまぁ、お話に関しては完全敗北(笑)考え抜かれた仕掛けにしてやられました。
あまり語るとネタバレになるので内容は伏せますが、ミステリーが好きなら楽しめると思います。
絶望とかメリバがあるので甘い乙女ゲームを求めている人には絶対おススメ出来ませんけどね(;^ω^)

珍しくべた褒めですが、不満点が無い訳ではありません。
「選択肢ジャンプが遅い」システムに関してはこれ以外の不満は無いから許容範囲です。
「グロさが足りない」血しぶきは飛びまくりますが、目を逸らしたくなるような残酷描写は無し。
ここスチルでバーンって見せたらトラウマになるのに…ちょっとぬるいのが勿体なく感じました。
これに関しては家庭用ゲーム機、乙女ゲーム層への配慮だと思いますし無難な判断だったのでしょう。
一番の不満は「長い」これに尽きます。
長いからと言って面白くない訳じゃないんですよ?
でも、出されたヒントから犯人もわかったし続きが見たい!…ってなった所からが長い!
長い道のりを経てようやく犯人を追い詰めた!~からも長い!まだあるの?しつこい!え~??まだここからどんでん返し??
~みたいな気持ちに何度もなって大変疲れました…もう少しあっさりめでも良かったんじゃないかな?…なんて(;´∀`)
面白くて退屈してた訳じゃないのにボリュームある事に文句言うなって言われそうですが、緩急が欲しかった…
息を抜く隙が無いので本体の充電なくなるまで休憩出来なかったです。←自己責任

システムで一番嬉しかったのはフォントが選べる所!\(^o^)/

しかも4種類あるフォント全部読みやすい神仕様!!そう!これくらいの大きさが必要!!
これ、今後のノベルゲームは必須初期装備でお願いします~!!!
スチルの美しさや声優が豪華…なのも大事ですが、システムにストレス無いってのも重視して頂きたい。


そんな感じで私は大満足殿堂入りゲームになりました♪
プレイする人を選ぶと思うので万人におススメとは言えないけど…
私が苦手意識高かったシリアス系乙女ゲームを大絶賛している所からお察し下さい。
長くなったのでネタバレあり感想はまた後程書きたいと思います。