『飢えた子羊』クリア致しました。
ノベルゲームはお話が命なので具体的な感想を書くと面白さが半減してしまいますから簡単な感想になります。
ネタバレには極力配慮するつもりですが、人によって何がネタバレになるのかわからないので難しい問題です。
なのでタイトルとメインビジュアルを見て気になった方は今すぐこんな感想読むの止めてストアページに飛んで下さい！
全体の感想
可愛い女の子出て来るし、萌え系かな？と期待した人はガッカリするかもしれません
暗く重い時代背景、凄惨で救いの無い世界、容赦ないグロ描写…
正直言ってかなり人を選ぶゲームです。
カニバリズムに拒否反応が出る人は手を出さないのが賢明かと思います。
（まぁ、タイトルで内容はお察し出来るかもしれませんが）
Switchではレーティング審査問題から一旦販売休止になっていますね。
正直、この内容だと厳しいだろうなと思います。
ファンタジーならまだしも歴史物だから子供には刺激が強すぎるでしょう
暗い展開が続くけれど会話のやり取りなどユニークな部分も多く、そこまで鬱にならずに入り込めました。
中華インディーなのに日本語吹き替えありってのも素晴らしいですね
しかもプロの豪華声優…このお値段で購入しちゃって良いんですか？
勿論、雰囲気を重視して中国ボイスで楽しむ事も出来ます♪
フローチャートを見る限りだと分岐ありそうですが基本的に一本道です。
途中ゲームオーバーが幾つかありますが、直前からやり直し可なので詰む事は無いです。
最終章まで来るとそこまでの好感度と選択肢の組み合わせで複数のEDがご用意されています。
どのEDも考えさせられて胸に残る内容だったのでフルコンプ推奨です！
私はハッピーエンドよりもメリーバッドの方が好きだったかもしれません…
普段はハピエンの方が好きなのですが、このゲームにはメリバがしっくり来ました。
ネタバレ多めの詳しい感想
まず「主人公が悪人」ってのが人を選ぶ所ですよね～
根っからの悪人って訳じゃないのですが、生きる為に沢山の人を殺して来た事実は消えない。
まさに時代が生んだ悲しきモンスターって感じでしょうか？
そしてヒロインは謎多き美少女。
一緒にお風呂入ったりしますがエロい展開は一切ありません！
不器用で優しい殺し屋と賢い少女の組み合わせ…私は「LEON」を思い出しました。
あの映画が好きな人にはこの作品、ぶっ刺さるような気がします。
男女の関係は何も色恋沙汰だけじゃないんですよ。そこがエモーショナル！
現在の出来事と過去の回想を交互に見せながらお話の全体像が見えて来る構成が良かったです。
異国の時代劇で馴染みの無い描写が多いにも関わらず、理解しながら読み進める事が出来ました。
本当、最初から最後まで世界に引き込まれたまま一気にクリアしちゃいました♪
ボリュームも私的には丁度良かったです
上に書いたようにグロシーンは強烈でした…ホラー平気な私が想像以上のエグさにドン引きするくらい（笑）
でもそう言う時代が本当にあった事を忘れちゃいけないな…今は恵まれているんだな…と考えさせられました。
最後に出たこのメッセージこそが製作者の想いだったのだと伝わりました。
（翻訳の改行が残念なのは海外ゲーあるある）
最後に
この作品だけで綺麗に完結しているのですが、続編が製作中との事です。
ここからどう話が広がるのか？あまり想像出来ないのですが、同じスタッフが製作した作品は遊んでみたいですね
最後に超どうでも良い個人的呟きなんですけど…
ヒロインが右手に巻いている包帯は一体何だったのでしょうか…？
オシャレしても絶対外さないんだもん！何か曰くつきなアイテムに違いない！
もしや右手が疼く病の持ち主なのか？（世界観崩壊）
ストーリー内で触れられなかったので多分そんな重要じゃないのだと思いますが…
毎度しょーもない事が気になって仕方ない私でございます。