ある村にひとりの子どもが住んでいた。
その子には、ほかの子どもとは違う、
特別なところがあった。
みんながまるで予測も理解もできないところで、
子どもは涙を流すのだ。
子どもの瞳は吸い込まれるように真っ黒で、
いつも水に濡れた丸い石のようにしっとりと濡れていた。
(一部抜粋)
2025年8月15日発行・・・2026年5月17日読みました
私の心に残ったこと
涙をめぐる、
あたたかな希望のものがたり
・ 黒い服に黒い帽子を深くかぶった
おじさんが村にやって来た
背中には大きな古びたリュックを背負い、
片手には大きな黒いカバンを持っていた
・ この村には、特別な涙を持ってるいる子が
住んでいると聞いたのですが・・・
・ 私は涙を集める人なんだ
必要な人に売ることもある
・ その鳥はおじさんが飼ってるいるの?
こなに鳥ははじめて見る
・ 青ウグイスだよ
・ うっすら青い明け方にだけ鳴いていたらしい
・ 箱の中には黒くふわふわしたビロードが敷かれていて、
大きなものや小さなもの、
形もさまざまな涙が宝石のように陳列されていた
・ 私が探しているのは、純粋な涙なんだ
・ 自分が泣いていることすら気づかずに流す・・・、
特別な理由はないけれど、
この世のすべての理由で流す・・・、
世界で最も美しい涙なんだ
・ おじさんははどうやって涙を集めて
固い結晶にするのかが見たかった
・ キラキラ粉なんだ
・ きみは幸運な子だね
子どもは驚いた
あふれる涙はいつもからかわれ、心配され、
邪険にされるばかりで、
羨ましがられたことなど一度もなかったのだ
・ 巾着を開けると、真っ黒な一滴の涙が輝いていた
・ お爺さんが吹く笛の音が聞きたい
・ 今までに聞いたことのない、
切ないメロディの美しい曲だった
・ 子どもの目は静か濡れていた
熱くも痛くもなく、自分が泣いてることにも気づかず、
笛の音に耳を傾けた
・ 目に溜まった一粒の涙を、
おじさんがグラス入れていることにも気づかなかった
・ 「きみの涙には、
むしろもっと多くの色彩が必要じゃないかな。
特に強さがね。
怒りや恥ずかしさや汚さも、
避けたり恐れたりしない強さ。
・・・そうやって、
涙にただよう色がさらに複雑になったとき、
ある瞬間、きみの涙は純粋な涙になるだろう
・ いろんな絵の具を混ぜると黒い色になるけど、
いろんな色彩の光を混ぜると、透明な色になるように
≪箱入り嫁のつぶやき≫
<涙つぼ>と呼ばれる子ども。
黒い服に黒い帽子のおじさん。
おじさんのコートからひょいと姿を現した青ウグイス。
まだ聞いたことがないけど、とても美しい鳴き声だったそうだ。
なぜ鳴くのをやめたのかは、前の飼い主もよくわからないらしい。
なついていた最初の飼い主がこの子を売ってからだともいうんだけどね
涙を注文した髪が真っ白なお爺さん。
それぞれにいろいろな理由がある
涙にまつわるお話がくり広げられ、
引き込まれるように読みました。
宝石のように陳列された形もさまざまな涙・・・
私も見てみたいと思いました。
柏葉紫陽花
足もとにはクリスマスローズがまだ咲いています。
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今日がよい日でありますように


























