今回は、食中毒の原因としてもよく話題になるノロウイルスについてまとめてみようと思います![]()
講習会でもよくテーマになる感染症ですが、
「なんとなく怖い」「とりあえず手洗い?」
というイメージで止まっている方も多いのではないでしょうか。
しっかり対策しているつもりでも、思わぬところで感染につながってしまうのがノロウイルスの難しいところです![]()
まずは全体像をざっと整理してみます![]()
ノロウイルスとは
ノロウイルスは、
乳幼児から高齢者まで幅広い年齢層で感染性胃腸炎の原因となるウイルスです![]()
例年、食中毒の原因として最も多い病因物質のひとつで、特に冬季に多く発生します。
11月頃から増え始め、1〜2月にピークとなりますが、通年発生もみられます。
どんな症状が出るのか
感染すると、
嘔吐
下痢
腹痛
などの症状が現れます![]()
多くの場合は数日で回復しますが、
乳幼児や高齢者など抵抗力の低い人では重症化することもあります![]()
ノロウイルスの怖さ
ノロウイルスの大きな特徴は、
感染力が非常に強いことです。
ごく少量(100個以下)でも感染が成立するといわれており、
便や嘔吐物1g中に1億個以上のウイルスが含まれることがあります![]()
つまり、ほんのわずかな付着でも感染につながるということです![]()
さらに、アルコール消毒が効きにくく、乾燥や低温でも比較的長く生存するため、環境中でも広がりやすいウイルスです。
なぜこんなに広がるの?(感染経路)
ノロウイルスは1つの経路だけでなく、
複数のルートで広がるのが特徴です![]()
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大きく3つに分けて考えると理解しやすくなります。
1つ目は、二枚貝の生食や加熱不十分による感染です。
牡蠣などの二枚貝は、海水中のウイルスを体内に取り込み蓄積することがあります。
感染者の便が下水を経て海に流れ、そのウイルスを二枚貝が取り込むという流れです。
そのため、十分に加熱されていない状態で食べると感染する可能性があります。
2つ目は、調理従事者を介した食品汚染です。
ノロウイルスの食中毒で多いのはこちらの経路です。
感染した人の便には大量のウイルスが含まれているため、手指に付着しやすく、その手を介して食品が汚染されます![]()
それを食べた人が感染するという流れです。
特に、おにぎりやサラダなど、加熱工程がなく人の手が加わる機会の多い食品は、汚染がそのまま提供につながるため、衛生管理に注意が必要です![]()
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3つ目は、便や嘔吐物を介した感染です。
患者の便や嘔吐物にも大量のウイルスが含まれています。![]()
処理時の手指や、汚染された床、ドアノブなどを介して感染が広がります![]()
さらに、嘔吐物が乾燥すると細かい粒子となって一時的に空気中に舞い上がることがあります。
これを吸い込んだあと、最終的に口から体内に入ることで感染します。
(麻疹のような空気感染ではなく、あくまで経口感染です。)
まとめ
ノロウイルスは、
・少量で感染すること、
・環境に強いこと
・複数の経路で広がること
が特徴のウイルスです。
そのため、
「これだけやれば大丈夫」という対策はなく、複数の対策を組み合わせることが重要になります。
次回は、なぜアルコールが効きにくいのか、実際の現場でどのように防ぐかなど、より具体的な予防策についてまとめていきたいと思います![]()