クマになったおばあちゃん
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友達のおばあちゃんと出会ったのは
わたしが高校生の頃です
その時の年齢はたぶん80歳近く
だったと思います
おばあちゃんはとてもハデ!✨
というのが最初の印象でした
髪の毛はパンチパーマのような
パーマで、ピンクのニットに
黒いパンツ
真っ青なアイシャドウと真っ赤な口紅
はじめて見たときは
「ドヒャー〰️!」と驚きました
わたしはおばあちゃんの昔話を
聞くのが大好きでした
戦争の話しなんてそれまでは
聞いたことがなかったけれど
おばあちゃんの話しはリアルで
引き込まれました
海から「ドーン」と大砲が撃たれた
音が聞こえると
庭で飼っていたニワトリが
地面にピッタリと張り付くそうです
そうやってニワトリも自分の身を
守ったと聞いたときは
震えました
自分たちも身を守るのに必死で
食べるものも着るものも
住む所だってままならない
そんな時代を生きてきたおばあちゃん
若い頃はオシャレなんてできなかった
だから今オシャレをするのが
とても楽しいと笑いながら言う顔は
とてもチャーミングに見えました
だからパンチパーマだって
真っ青なアイシャドウだって
真っ赤な口紅だって
着てみたい洋服だって
いろいろと着てみたらいい
心からそう思いました
寒い冬の日、友達の家に行った時
玄関先にいたおばあちゃんは
茶色の丈の長い毛皮のコートを
着ていました
「スゴイ!おばあちゃん毛皮まで
持ってるのね!」
そう思ったんです
「どうぞどうぞ入って」と言いながら
四つん這いで階段を上っていく
その後ろ姿はクマでした🤭
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