小橋建太という男 3 | リストクラッチ・エクスプロイダー

小橋建太という男 3

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今の小橋は胸に攻撃を受けると、真っ黒く、どす黒い跡が残ります。

昔とはやはり回復力が違う。

それが現実です。

それでも、その存在感は素晴らしいものです。

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 がんは今、不治の病というわけではない。たくさんの人が不安の中で闘病している。

 「がんばるしかないですよね。自分を信じて、生きようと。自分も、チャンピオンになったこのいい時期に、なんでなんだ?と思いましたけどね、やっぱり。だから……」

 言葉の端々から一生懸命な姿勢が見える。おごらず、偉ぶらない。

 「自分だけじゃないんだよ、と。人間なんてみんな一緒だと思うんです。みんな弱いと思うんですよ。でも、強くなろうとする気持ちがあれば、強くなっていく。『上がって行こう、上がって行こう』と思えば、必ず上がって行けると思う。プロレスが好きか嫌いかは別にして、がんになっても復帰したプロレスラーがいるということを一人でも多くの人に知ってもらいたい。病気とかいじめとかにあっている人に、負けないで自分自身を信じてがんばって行けば道は開けていくんだと。それを伝えたいんですよね」

 小橋さんの目は、どこまでも真っすぐだった。

 ■人物略歴 ◇こばし・けんた 1967年、京都府福知山市生まれ。福知山高校卒業後、京セラ勤務を経て、87年、全日本プロレス入門。88年にデビュー。00年に現在の所属会社「プロレスリング・ノア」が創設されたのを機に「新しい自分を建てる」という意味を込めて本名の健太から改名。186センチ、115キロ。