大相撲を10年半、ちゃんこ屋を苦節13年の
元力士の観点から大相撲を語ります!
第二十二回目は「稀勢の里」。
19年ぶりの72代 横綱です!
店にも何度も顔を出して頂き、お話する機会
もありました。色々話をして感じたのは…
一言で言うと「サムライ」だなと思いました
「ラストサムライ」と言っても過言ではない
と思っています。
ほとんどの日本国民は今回の横綱昇進を自分
の事のように喜んでいますが…
中には「なんで一回優勝で横綱になれるの?
琴奨菊は?豪栄道は?何故ならなかったの」
「白鵬と千秋楽にやる前に横綱昇進決定する
のもおかしい」と言っている方もいますが…
ズバリ言わせて頂きます。
番付と言うのは簡単に言うとランキング表
です。要するに強い順番です。
稀勢の里関は、強さの順番で言うと間違い
なくナンバースリーに絶対入ります。
横綱昇進規定が「二場所連続優勝かそれに
準ずる成績」
先場所も、星が二つ離れましたが優勝に
準ずる成績。
その前の場所も、その前の場所も、その前も
去年は、ずっと準ずる成績を続けていました
ずっと優勝出来ていなかっただけです。
そして今いる三人の横綱は、一年通して場所
を怪我もありまともに勤められていません。
去年、優勝した琴奨菊関は一月場所はケガで
大関陥落…両ヒザはテーピンググルグル。
去年九月場所 優勝の豪栄道関もケガが絶え
ません…
唯一若手の大関 照ノ富士関もヒザのケガで
来場所はカド番です。
この状況でボクシングだったらランキングは
後退していきますが大相撲はありません。
では強くて、休まず場所を務めて、常に稽古
に精進して巡業でも稽古に精進していてヒジ
ヒザに一切テーピングしていない元気な
力士は、稀勢の里関だけです。
今場所が良い例で…乗りに乗っている玉鷲関
との一番…全く何もさせず圧勝です。
一年通して安定した成績を残し、今年一年
ずっと優勝する実力と型を兼ね備えている
横綱の誕生です。
ちなみに「型」と言うのは右四つとか左四つ
押し相撲みたいな事です。
稀勢の里関は今の大相撲では「左四つ最強」
でございます。
最後になりますが「心」が弱いと言われます
が、決してありません。
例えば大横綱と戦う力士がかちかげや張り手
を怖がり怯むなか、稀勢の里関は怯む事は
一切なく朝青龍との対戦の時も決して怯む
事はありませんでした。
勝負というのは、勝ち負けがあるので負ける
事はありますが「心」では負けてないです。
これからは変なプレッシャーもありません。
ファンから尊敬され、大相撲関係者からも
一番、尊敬されています!
尊敬されるには、ちゃんと理由があります。
私は、「稀勢の里時代到来」を予言します!