大相撲を10年半、ちゃんこ屋を苦節13年の
元力士の観点から大相撲を語ります!
第十七回は「ぶつかり稽古」
胸を出す相手に力一杯ぶつかって押すことを
ただひたすら繰り返す稽古です。
ルールとしては、押せなければすり足をして
土俵内を回る…最後は一回前回り受け身を
して「ごっつぁんでした」とお礼を言う。
散々稽古をした後、最後の最後に仕上げに
する稽古です。
力士が、ある意味一番嫌いな稽古でもあり
一番身になり、やらなければならない稽古
なんです。
出してもらう事が大事なんです。
一生懸命稽古した後にやるのがミソなんです
なんなら他の稽古をしないで、ひたすら自分
より強い相手に胸を出してもらいぶつかり
稽古をした方が強くけなる近道です。
胸を出す方も楽そうに見えますが結構大変
なんです…
相手が砂だらけになると砂が擦れて胸は
痛いし、脇も痛いし、グッと残すから足も
擦れて痛いんです。
をする。
強靭な足腰が出来上るのです。
力士は、みんな嫌いな稽古なんですが
強くなる為には一番必要なのがぶつかり稽古