大相撲春場所(3月12日初日)の新番付を見ていて、ため息が出ました。幕内優勝経験者の栃ノ心、逸ノ城の十両陥落です。
初場所の成績(東前頭7枚目の逸ノ城は全休、西前頭11枚目の栃ノ心は途中休場)からすればやむを得ないものでした。
しかし栃ノ心は元大関。逸ノ城は昨年の名古屋場所を制した実力派。ともに恵まれた体と怪力の持ち主。何とかならなかったものかと思いますが、やはり、という気もしています。
そう考える理由の一つは、ズバリ、酒です。
飲める力士が多い相撲界とはいえ、逸ノ城の飲酒量はけた違いです。
一晩でビール1ケース(24本)など普通で、そのうえウイスキー1、2本はケロッといくそうです。
栃ノ心も酒豪として有名です。生まれ、育ったジョージアの実家がワイン農家で、13歳ごろから飲んでいたといいます。
昔から酒は「百薬の長」として、気持ちをリラックスさせ、血行を促進させるなど、心身によい効果をもたらすと言われ、力士も酒と深くかかわってきました。
飲酒は同時に、肝臓病や膵臓、痛風、糖尿病などの発症リスクを高めます。大きな体の力士も例外ではありません。
さらに体を酷使するアスリートが飲酒すると、体脂肪が増えて体が重くなり、疲労回復も遅くなってきます。
日常的にアルコールを摂取している人は、飲まない人より運動能力が11.4%も低下しているという研究もあります。
多くの医師や研究者が「アスリートはお酒を飲まない方がいい」と提言するのも、このためです。
一晩にあれだけの酒を飲んでいれば、翌朝、稽古に打ち込めるはずもありません。
深酒する力士はけが、故障も多い。栃ノ心が最近故障がちなのも、酒と無関係ではないと思います。
春場所番付には、入門わずか一場所で新十両に駆け上がってきた19歳の新人、落合が名を連ねています。
彼に負けたくない、もう一度強くなりたいと思うなら、この際、飲酒など生活習慣を本気で見直してみてはどうか。
若い時の力、稽古の財産などもう使い切っているのです。
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