小結大栄翔の2度目の優勝ならず…。
春場所 千秋楽の26日、大栄翔は関脇霧馬山との本割の対戦で、土俵際で突き落としに敗れ、優勝決定戦でも突き落としに屈しました。
残念ながら優勝には届かなかったものの、気迫ある相撲で連日、横綱、大関不在の土俵を盛り上げてきました。
大栄翔の持ち味は突き押し相撲。途中休場した大関貴景勝と同じ得意技ですが、両者はどこがどう違ったのか。
身長は大栄翔が182㌢で、175㌢の貴景勝を上回るものの、体重は165㌔とまったく同じです。
貴景勝の突き押しには威力があります。その得意技で大関まで駆け上がったのですから、幕内最強の突き押しと言っても過言ではありません。
ところが、相手に先に踏み込まれたり、突きが外されたりすると、貴景勝はその動きについていけなくなることがあります。自分で自分の体を持て余し、得意技も抑え込まれています。
スポーツマンに限りませんが、人は、気持ちが高ぶり過ぎると、どうしても動きが硬くなります。
まして「何としても横綱に」という大目標が目の前にちらつき、勝ちを意識し過ぎなかったか。
一方、大栄翔は、稽古で鍛えてきたものを存分に発揮した気がします。14日目の翠富士戦はその典型で、踏みこんでくる相手の動きをよく見て立ち、もろ手で起こして、一気に突き倒しました。
「前回(2021年初場所)優勝した時よりも落ち着いてやれている」という大栄翔の言葉から、余裕も伝わってきました。
千秋楽は攻め急いで勢いをそがれ、今後の課題としてつきつけられましたが、これからの相撲に生かしていけばいい。
相撲の基本中の基本技と言われる突き押し相撲。改めてその奥深さを見せられた春場所でした。
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