ハッキヨイ!よっちゃん相撲日記 -242ページ目

ハッキヨイ!よっちゃん相撲日記

大相撲取材歴20うん年!よっちゃんです!

 

       

 三日目の宇良(うら)-阿武咲(おうのしょう)戦。両者とも最近、じりじりと調子を上げているだけに、熱い取り組みに期待したのですが、かないませんでした。

 

 立ち合い、宇良が低く踏み込んで、おっつけて出たものの、阿武咲が右を差し、下からグイグイ押し込むと宇良はズルズル後退し、残せませんでした。一瞬の立ち遅れが致命的でした。

 それでも宇良は、前日、照強(てるつよし)の強烈な張り手を浴びて、鼻から大出血。心配しましたが、影響は感じさせませんでした。

 

 激しい格闘技の世界で通用するのか、と心配してしまうようなやさしい顔立ち。大学で幼稚園、小学校の教員免許を取得したものの、相撲への情熱を捨てきれず2015年に相撲界入りし、2年で新入幕。

 

 順調と思えた矢先に、両ひざの大けがで長期の休場を余儀なくされました。番付は序二段西106枚目まで急降下。その間、二度も右ひざの大手術。周囲が「これで宇良はおしまいか」と思っても不思議ではない深刻なけがでした。

 

 しかし宇良はあきらめませんでした。再び這い上がって、夏場所、4年ぶりに再入幕を果たしたのです。

 

 過去のレスリング経験や柔軟な体を生かして、撞木(しゅもく)ぞりや居反り(いぞり)、足とりなど多彩な技があり、〝アクロバット相撲〟ともいわれました。再入幕後はしっかり筋肉ををつけ、相撲内容も正攻法へ幅を広げています。

 

 その間、「アミロイドーシス」という難病に苦しむ福岡県の高齢の女性ファンと交流。大けがと、難病に苦労する二人が、心の底で互いに励まし合ってきたそうです。

 

 白星はまだですが、内容は決して悪くはない。これからです。