新関脇の明生(めいせい=26歳)と、急成長を見せる琴ノ若(ことのわか=23歳)の相撲は、見ごたえがありました。
終始攻め続けたのが明生。頭からあたって両腕を差し込み(二本差し)、上から起こそうとする琴ノ若の攻めをしのいで、最後は左から出し投げ。これが見事に決まり、勢い余った琴ノ若が、いやいやしながら自分から土俵を割りました。
ともに伸び盛りの両者ですが、一歩勝ったのが先輩の明生でした。動きが速く、休まない、相手が反撃しようとしても、それに先んじて攻め続ける。若手がついていけませんでした。
琴ノ若の成長はめざましいものです。出足は鋭く、大きな体でかける圧力がすごい。はたかれても簡単には落ちません。
部屋には3人の関取や次の関取を目指す多くの若手力士、名だたる大先輩が指導者として目を光らせています。コロナ過で出げいこが制限されている中でも、稽古相手には不足はなし。
加えて父は元関脇、祖父は元横綱という、これ以上ない環境の中で育ってきました。
その前に立ちはだかったのが、小さな部屋の猛稽古で関脇まで駆け上がってきた先輩力士。
琴ノ若体はもっと体を絞り、機敏な動きができるようになれば、この先輩に肩を並べ、上回る力もついてくるはずです。
大きな教訓を得た黒星だったかもしれません。