関脇御嶽海(みたけうみ)が絶好調です。
3日目。突き押しに磨きをかけ、三役復帰を目指す大栄翔(だいえいしょう)相手に、激しい攻防相撲を繰り広げました。
立ち合いから互いに一歩も譲らない突き、押し合い。御嶽海はまったく下がらず、踏み込んでのど輪でのけぞらせ、右からさっとすくい投げ。これが見事に決まりました。
初日は、阿武咲(おうのしょう)相手に、低い角度からあたって一気に出る相撲で圧倒。
2日目はこのところ力をつけている隆の勝(たかのしょう)に、一度は押し込まれながらも慌てず、まわり込んでしのぎ、押し出しました。
気鋭の力士相手に、格の違いを見せつけている3日間です。ただ、この好調さがどこまで続くか。これがなかなか読めないところが、御嶽海の怪、不思議なところです。
2度の幕内優勝、関脇在位17場所という、いつ大関に上がっても不思議ではない実力者。ところが横綱や大関を圧倒したかと思えば、翌日は平幕力士にあっさり屈するなど、毎場所のようにファンの期待を裏切ってきました。
出身の長野県は、通算の黒星がわずか10、勝利率9割6分2厘という、大相撲史上最強の力士、雷電(らいでん)を生んだ土地柄。県民の強力な後押しは熱い。コロナ禍の前は東京の国技館に、長野県の小中学性、多くの県民が駆けつけ、大声援を送ってきました。
今度こそ、その期待に応えられるか。今場所も目を離せません。
カギはただ一つ。稽古も本場所も、ひたむきに、ひたむきに!