霧馬山(きりばやま)と、新関脇の若隆景(わかたかかげ)の相撲に注目しました。
立ち合い、鋭くあたって突き、押し合い。霧馬山が威力ある突きで若隆景の足を止め、もう一度突いて土俵に這わせました。
霧馬山は昨年、足首を痛めて思うような活躍ができなかったものの、けがも癒えて、力強い相撲が戻ってきました。
初日には、踏み込んできた遠藤を突き起こし、まわしを取って左足で蹴上げて揺さぶって、寄り切り。相撲のうまさで定評のある先輩力士を、強い足腰とバネ力でほんろうしました。
モンゴルの遊牧民の家庭に生まれた霧馬山は、幼いころから父の手伝いで乗馬を行い、足腰が鍛えられてきたといいます。強い足腰は天性ともいえるもので、これからどんな相撲を取っていくのか。楽しみです。
一方の若隆景。前日の明生戦では、目の覚めるような相撲で、相撲巧者の明生に反撃のチャンスさえ与えませんでした。攻め込まれても、最後まであきらめない粘りも持ち味です。
初場所、4連敗から始まったものの、終盤に5連勝して勝ち越し。新関脇に駆け上がった粘りは、その表れでした。
130㌔(若隆景)、140㌔と、二人とも軽量ながら、攻めが速く鋭い。相手はほんろうされ、後手に回ってきました。気鋭の両者は、これから相撲界のキーマンになりそうな気配もします。
大きな体で、激しくぶつかりあう相撲も迫力はありますが、軽量でも、技を繰り出してたたかう相撲は面白く、魅力的です。そういう力士と相撲が増えてくれば、ファンはもっと広がるかもしれません。