体は小さいが、相撲は濃い翠富士 | ハッキヨイ!よっちゃん相撲日記

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 幕内で最軽量の翠富士(みどりふじ=西前頭5枚目)が苦労しています。

 10日目まで連勝街道を突っ走り、優勝争いを引っ張ってきましたが、11日目から連敗。

 

 13日目は関脇豊昇龍が相手。絶対負けられないという気迫が、土俵上から伝わってきました。

 何とか勝機を見出そうと動き回るものの、最後は、下手投げにねじ伏せられました。

 

 これで優勝争いからは一歩後退。しかし、相撲内容は決して悲観するようなものではありません。

 

 117㌔と、小さい体ながら、取り口はあくまでも正攻法。

 10連勝の決まり手を見ると「寄り切り」「押し出し」が6番と、大きな相手にも真っ向勝負。8日目には体重差が72㌔もある大きな碧山(あおいやま)を堂々と押し切りました。

 

 それでも、11日目の若元春戦では軽量を痛感したかもしれません。143㌔の若元春の厳しい突っ込みに得意の肩透かしも通じず、117㌔の体が吹き飛ばされました。

 

 いま幕内の平均体重は160㌔前後。大型化している中で、相撲界では「体をつくれ」「大きくしろ」がいまも主流です。150㌔を超える新人の入門はもう普通です。

 それだけに軽量力士の苦労は尽きませんが、大相撲界を盛り上げてきたもう一方の〝主役〟は、多くの軽量先輩力士でした。

 

 117㌔しかなかった元関脇の寺尾(錣山=しころやま=親方)は、激しい、回転の速い突っ張りで、横綱千代の富士などを苦しめました。

 

 NHKで相撲解説を担当している舞の海さん(元小結)は、97㌔と、100㌔に達しない体から多彩な技を繰り出し、元大関小錦など大きな相手を翻弄してきた相撲は、いまも語り継がれています。

 

 小さな力士の持ち味は何といっても、素早い動きで相手の胸に飛び込むなど、大型力士にはないスピードあふれる取り口です。

 現役でも多くの軽量力士たちが名勝負を繰り広げ、相撲の醍醐味を見せてきました。

 

 翠富士もその相撲界の歴史に、貴重な一歩を刻みつけています。

 

 疲労は極に達しているかもしれませんが、残り二日間、いい相撲を見せてください。

 

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