1年はあっという間ですねえ。
れいによって、よっちゃんの独断と偏見で、2022年の大相撲を振り返ってみます。
(活躍した軽量力士)
結構面白い相撲の多かった一年でした。体の小さな力士の活躍が盛り上げました。土俵狭しときびきびと、力強く動き回り、攻め、粘る熱い相撲が強く印象に残りました。
若隆景(132㌔)、豊昇龍(140㌔)、翔猿(133㌔)翠富士(114㌔)、若元春(135㌔)、霧馬山(138㌔)平戸海(135㌔)などなど。
こうした力士が大きな相手に活躍すると、相撲が盛り上がります。
幕内力士の体重は現在平均160㌔。この重量力士に、小さな体で向かっていくのは大変なことです。
そこで勝利をつかむためには、稽古しかない。「やってきてるなあ」と、彼らの相撲を見ながら感じてきました(大きな力士が稽古をやっていないということでは、決してありません。念のため)。
(不祥事力士の復活)
九州場所で平幕の阿炎が幕内優勝を遂げた姿を見ながら、少し複雑な気持ちもありました。
コロナ禍の中で、規則を無視して深夜の繁華街で遊んでいただの、不倫で妊娠させた女性に、お金で始末をつけさせただのと、唖然とする行動が相次ぎました。
しかし処分が明けると同時に、彼らは見違えるような活躍。
阿炎の優勝、元大関の朝乃山が1年ぶりに関取(十両)復帰へ、竜電も十両で2度の優勝を遂げて幕内復帰。もともと実力を備えた力士であることを、改めて見せつけました。
力士はもちろん、誰でも、強さと同時に弱点も抱えています。分かれ目は、そういう自分を自覚するかどうか、でしょうか。
この間の経験を決して無駄にせず、生かしていけば、弱点は強さになっていくかもしれない。時間はかかっても、ファンはその努力をきっと見ています。
(喜ばせたりがっくりさせたり…)
3度目の優勝を遂げて念願の大関まで駆け上がった、と思ったら、わずか4場所で陥落…。熱い応援を送ってきた長野県民はじめ御嶽海ファンにとっては、それはまあ、あわただしい1年でした。
肩の負傷が響いているようです。
ただ、長年、彼の相撲を見てきた目で見ると、御嶽海は調子、気分の落差が大きすぎます。地道に体をつくり、稽古に努めている様子が伝わってきません。それは、大関を陥落する熊本出身の正代にも通じます。
勝率9割6分2厘、史上最強力士ともいわれる、江戸時代の長野県出身、雷電為右エ門の再来は無理としても、久しぶりに期待を集めた力士です。
再び大関、横綱の道をまい進するか。それがかなわずとも〝懸命に努力した力士だった〟となるか、〝ちょっと夢を見せてくれたあだ花のような力士だった〟といわれるか…。
新年は、その分かれ目になりそうな気がします。
6場所の幕内優勝者がすべて違う顔ぶれになった2022年の大相撲界。そこに大関が一度も加われなかったという、大相撲の歴史に残りそうな記録も生まれました。
一方で、若い力士がじりじり力をつけてきました。世代交代の波がひたひたと押し寄せています。
新しい年は、この新しい力と、中堅、ベテラン力士が存分に力を発揮し、競い合って、熱い相撲を見せてくれることを、なによりも期待したい。
これにて、本年の千秋楽にござりまするうー。
チョーンチョーン(拍子木の音のつもり…)
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