異常事態だ。11日目を迎えた名古屋場所で、新型コロナの感染が広がり、力士の休場が相次いだ。
優勝争いにも絡む活躍をしていた琴ノ若など佐渡ケ嶽部屋、玉ノ井部屋でこの日、新たな感染者が出て、親方から力士まで全員が休場となった。立呼び出しの次郎まで感染した。
これで場所前から休場となっていた高安が所属する田子ノ浦部屋を含め、計7部屋の力士が休場することになってしまった。
全43部屋中7部屋、627人の力士中125人が土俵から消えてしまうことになる。
前代未聞、これまで経験したこともない出来事だ。
相撲は相手とぶつかり接触しなければ成り立たない。典型的な〝濃厚接触〟のスポーツだ。12日目以降も広がらない保障は、ない。
この日は全国で15万人以上、会場の愛知県でも1万3628人と、過去最多の感染者を記録した。
その中で、会場の愛知県体育館では連日取り組みが繰り広げられているが、果たしてこれでいいのか。考え込まざるを得ない。
休場が相次げば、力士の間にとんでもない不平等が生まれる可能性も出てくる。
けがや病気と言った、自身が原因の休みではなく、避けようもない理由で休場にされ、不戦敗扱いとなって、場合によっては負け越し扱いになり、番付が下げられることもある。
〝自分は感染していないのに、出場する機会を奪われた〟〝念願の優勝の機会を失ってしまった〟という声が出てきてもおかしくない。
スポーツは、対等、平等な条件の下で競うことが大原則なのに、その土台が、揺るがされることになってしまう。
多数の前売り券が発売すみ、久しぶりに入場者の制限はしないなど、諸事情はあるにせよ、このまま強行しては、大相撲の歴史に汚点を残すことになりかねない。
相撲協会はじめ関係者は、コロナ対策と力士を最優先する緊急の決断を迫られているのではないか。
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