やったぞ、37歳、玉鷲(たまわし)!
思わず大きな声をあげてしまいした。
横綱照ノ富士とはこれまで15回対戦して5勝10敗。横綱昇進後はまだ勝利はありませんが、昨年秋場所には土俵際まで追い詰めました。さらに大関時代の対戦では4勝2敗と上回っています。ひょっとしてという予感はありましたが、それが現実になりました。
立ち合いから攻めたのは玉鷲。いつものもろ手突きで攻め、さらに押し。横綱があわてて反撃しようとするところを、上からたたきつけるように突き落としました。
完勝でした。
玉鷲が横綱を下した一番は、奇襲でもなんでなく、持ち前の取り口でした。前日の5日目に正代を破ったのも厳しい突き押しで、大関に反撃の機会も与えませんでした。
自分得意の相撲に持ち込めとはよく言われます。しかし実際の土俵では相手もよく研究しており、その得意技を発揮するのは、実に難しい。
そこで迷ったり、奇襲攻撃に頼ったりするものですが、玉鷲にはこの迷いがない。
自分の相撲を取るだけ。大一番でそれを発揮する。そこがすごい。だてに歳は重ねていない!
突き押し相撲は、はまれば一気に相手を突き飛ばしていく威力があります。
しかし、この相撲で大関に駆け上がった貴景勝が示すように、その突き押しを外されたり、いなされると簡単に崩されてしまうなど、なかなか難しい技です。
玉鷲も若い時には、自分も四つ相撲でやってみたいと、迷ったこともあったようです。しかし、股関節の固いことなど自分の体の特徴を知ってからは、迷いなく〝自分の相撲はこれ〟と、突き押し一本できました。この相撲が2019年の初場所、横綱白鵬も破っての初優勝につながりました。
光るのは連続出場記録です。2004年1月の初土俵から一度の休場もなし。現役では最多の連続出場記録を更新中です。
40歳までやりたいというのが目標です。体には張り、つやがあり、その目標達成も十分可能ですよ。
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