毎場所、気になっている力士がいます。元大関の高安(たかやす=東前頭5枚目)です。
実力ある力士で、大関陥落後も〝復帰なるか〟といつも話題になってきました。
ただ、その期待に応えるような活躍をしたかと思えば、尻を強打して休場したり(秋場所)、腰を痛めて土俵入り後に休場したりと、アクシデントも多い力士です。
11日目は御嶽海(みたけうみ)と対戦。これまでの対戦成績では19勝7敗と大きく勝ち越しています。しかし前日2敗目を喫し、優勝争いから離されまいと御嶽海は必死。もろ手で突いて踏み込み、そこからさらに突き、いなしに、高安が圧倒されました。
これで5勝6敗。大関復帰はおろか、勝ち越しもまだ見えてきません。
先日、NHKの相撲放送で解説席に座った元横綱白鵬(はくほう=間垣親方)は、高安について「彼は現役力士では一番力があると思う」と語りました。
横綱照ノ富士(てるのふじ)、大関貴景勝(たかけいしょう)よりも、力は上…。ほんとうだろうか。この発言には驚きましたが、何度も対戦してきた横綱が言うのですから、的外れではないはずです。
30歳は、引退への入り口か、逆に、もっとも力の出てくる年齢か。よく話題になります。
高安も31歳となりましたが、30歳前後から力を発揮してきた力士はたくさんいます。
同じ部屋で鍛えられてきた元兄弟子の元横綱稀勢の里(きせのさと)の横綱昇進は、30歳。高安を入門時から見守り、指導してきた元師匠の先代鳴戸親方(元横綱隆の里=たかのさと)は、糖尿病とたたかいながら、やはり30歳で横綱に駆け上がりました。
そう考えると高安は、老けている暇などありません。
白鵬のいう「幕内一番の力」を、高安はいつ発揮するのか。試練は続きます。
11日目、照ノ富士が逸ノ城(いちのじょう)を下して全勝、貴景勝、阿炎(あび)も1敗を守りました。優勝争いも大詰めです。
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