ライバルがいなかった照ノ富士 | ハッキヨイ!よっちゃん相撲日記

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 照ノ富士(てるのふじ)の横綱昇進が21日、正式に決まりました。 

 伝達式の口上で「不動心を心掛け…」と語りました。 その理由を「何事にもぶれないで、これからも頑張っていきたい」と説明しました。苦労してきた気持ちがギュッと込められていました。

 

 照ノ富士には、あいつには負けたくないと競い合うライバルの存在はなかったのではないか。本人の口からもライバルの話は聞いたことありません。

 

 同じような力を持った競う存在が、非常に大きな役割を持つことがあります。相撲界でいえば、貴乃花(たかのはな)―曙(あけぼの)、遡れば大鵬(たいほう)―柏戸(かしわど)、栃錦(とちにしき)―若乃花(わかのはな)もそうかもしれません。 

 

 入門などが同時期で、負けたくないと、互いに競い合い、好勝負を展開することがあります。しかし照ノ富士はあっという間に大関に駆け上がり、まるで奈落の底に落ちるように序二段まで陥落。ライバルができる暇がありませんでした。

 

 そう考えると、照ノ富士の最大のライバルは、自分自身だったのではないか。

 それが、一番手がかかります。

 

  サボっても他から文句は言われず、だめだと思ったらサッサとやめればいい。そういう選択ができます。

  でも、もっと上に上がりたい、負けたくないと思ったら、一人で、それこそ死ぬ気でやるしかない。

  彼の場合は、何度も引退を引き留めた師匠や周囲の人たちの存在がありましたが、基本は自分一人で悩み、苦しみ、這い上がるしかなかった。それが、人並み以上の強さを身につけるバネにもなったのではないでしょうか。 

 

 彼は口上で「横綱の品格、力量の向上に努めます」とも述べました。

いま、横綱のあり方が厳しく問われているとき、ぜひ、そこにぜひ力を入れてくれーっ!。そんな気持ちで聞いた人も多かったのではないでしょうか。自分もその一人です。